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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (12)

  • ポール・クルーグマン他『金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい』

    クルーグマンとギリシャ元首相ジョージ・パパンドレウは「金持ちは税率70%でもいい」派。なぜなら社会的不平等に対処するお金が足りないから。また税金上げても金持ちが海外逃亡したりやる気がなくなる可能性は低いし、資産を海外に逃避させる可能性があるけれどもそれにはきちんと国際的な枠組みで対処しよう。景気にも金持ち増税は悪影響は少なかった(クリントン政権時)。 対して、ニュート・ギングリッチとアーサー・ラッファーは「みんな10%課税がいい」&小さな政府派。できるだけ薄く広く負担して、それで経済の底上げを図る形で貧困を解消しよう。担税の抜け穴がないようにしよう。それには広く薄い方がいいよ。 私の立場はクルーグマンたちに近い。ただし(クルーグマン自身は最近のインタビューで応えているように)いまの日で増税は避けるべきだ。むしろ減税がいい。 クルーグマン&パパンドレウ的立場を支持している理由を、日の文脈

    ポール・クルーグマン他『金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい』
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    takeori 2014/10/09
  • アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』と清算主義

    『電気と工事』2013年7月号の元原稿 清算主義という言葉をご存じだろうか? 清算主義はあまり一般には聞かない言葉かもしれない。この清算主義を簡単にいうと、経済の成長や発展は、資源を無駄に利用しないことによってもたらされる。これを「効率的利用」と経済学者は表現する。そのために社会に非効率的な資源の利用があればそれを除去しなくてはいけない。簡単な言葉で書けば、ムダをなくせばなくすだけ経済は発展すると考えている。この清算主義を実行するためには、政府の介入は必要ない。たいていは政府の介入は効率的利用の促進をかえって妨害してしまう。かならず市場の自律的な淘汰の力で行うべきである、という主義である。 経済学歴史では、第二次世界大戦前の経済学者の多くがそのような清算主義の立場であった。例えば、アメリカの大恐慌期に、大不況で失業や企業の倒産が相次いでも、清算主義者はそれを非効率的資源(無駄な人員や経営

    アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』と清算主義
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    takeori 2013/10/27
  • アベノミクスを語る最小限の経済本ブックガイド

    というテーマです。基準は単純。しっかりとしたロジックと事実との照合、そしてわかりやすさです。単にわかりやすいだけではなく知的刺激を得て、次のステップへいけるを選びました。 まずアベノミクスの矢は以下の三冊 片岡剛士『アベノミクスのゆくえ』 若田部昌澄『解剖 アベノミクス』 高橋洋一『こうすれば日は物凄い経済大国になる』 アベノミクスのゆくえ 現在・過去・未来の視点から考える (光文社新書) 作者: 片岡剛士出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/04/17メディア: 新書この商品を含むブログ (24件) を見る解剖 アベノミクス 作者: 若田部昌澄出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2013/04/26メディア: 単行この商品を含むブログ (9件) を見るこうすれば日はもの凄い経済大国になる: 安倍内閣と黒田日銀への期待と不安 (小学館101新書) 作者:

    アベノミクスを語る最小限の経済本ブックガイド
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    takeori 2013/10/06
  • 経済を無理なく理解するにはどうしたら?(経済書ブックガイド2013秋)

    経済問題を最小の時間で、でも基礎体力をつけながら学んでいくにはどうしたらいいのか? 1)いいテキスト 2)いい教師(授業、講演などでの出会い)、3)適切な時間配分 4)無理しない これらのバランスが必要でしょう。ここでは主に1)の「いいテキスト」を紹介していきます。上から下にいくほどレベルアップ。 なんといっても小学生でも読める(でも大人が読んでも面白い)以下の二冊がやはり最も簡単な経済書の地位を依然としてキープしているでしょう。 新装版 レモンをお金にかえる法 作者: ルイズ・アームストロング,ビル・バッソ,佐和隆光出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/05/21メディア: 単行購入: 3人 クリック: 83回この商品を含むブログ (28件) を見る新装版 続・レモンをお金にかえる法 作者: ルイズ・アームストロング,ビル・バッソ,佐和隆光出版社/メーカー: 河出書房新社

    経済を無理なく理解するにはどうしたら?(経済書ブックガイド2013秋)
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    takeori 2013/10/06
  • ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』上下巻

    リーマンショック以降、経済学の批判と見直しが盛んだ。経済学(経済的合理性を前提にした人間観)を批判することは、ほぼ経済学の誕生した時から行われている。例えば『クリスマス・キャロル』で著名なイギリスの小説家ディケンズは、『つらい時代』の中で当時の経済学(古典派経済学)を容赦なく批判している。 だが、この経済学の前提である経済的合理性人間観は、そのような批判者たちに対していままで何重ものガードでまもられてきた。リーマンショック後の経済学批判の暴風雨の中でも、『ゾンビ経済学』と形容されるようにしぶとく「復活」している。ところが、この経済的合理性を前提としている人間観を、頑強な実証&実験をもとに、そのほぼ転覆に成功しているのが、ノーベル経済学賞の受賞者でもあるダニエル・カーネマンの業績だろう。そして書はそのカーネマンの現在の考えを一般の人にもわかりやすく説明した、新しい時代の「経済学」のだ。

    ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』上下巻
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    takeori 2013/01/19
  • 2013-01-01 - Economics Lovers Live Z 2012年に出版された経済書で心に残るベスト3 発表!

    明けましておめでとうございます。今年もこのブログEconomics Lovers Liveを御贔屓のほどよろしくお願いいたします。日がデフレを完全に脱却してリフレーション過程に入るかどうか、そのまさに瀬戸際といいますか、希望と不安の感情といいますか、いままでにない新年を迎えています。このブログではなるべくその時々の経済問題を現実的な視点を意識してとりあげていきたいと思います。 さて新年最初のエントリーは、Twitterで呼びかけさせていただきました、「#2012年に出版された経済書で心に残るベスト3 」の結果を発表させていただきます。有効投票者数は100人以上の方になりました。またRT数は数限りなしです。集計の仕方は順位をつけていただいたものに、1位に3点、2位に2点、1位に1点とし、同位になった場合は半数ずつを、またご希望により順位外のものにもそれぞれ0.5点をつけて集計しました。また

    2013-01-01 - Economics Lovers Live Z 2012年に出版された経済書で心に残るベスト3 発表!
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    takeori 2013/01/01
  • ポール・クルーグマン『さっさと不況を終わらせろ』

    クルーグマンの最新刊の山形浩生さんによる翻訳です。山形さんによる解説も適切でいいものです。書では先行者としてのケインズやミンスキーからの影響がかなり濃厚に出ているように感じました。また大統領選挙が近いという政治の季節を反映してか、クルーグマンの米国の政策批判のスタンスはやはりその影響を抜きにはみれませんね。 書のテーマは米国など先進国の長期停滞をさっさと終わらせるための処方箋を提供することにある。もちろん書でいうところの「国債自警団」(財政負担を過剰に警戒する連中)の抵抗は大きいし、各国中央銀行の金融政策の姿勢も相変わらずいまいちから消極的なものまで失望するものだ。 いまの大停滞が悪い原因は、ただ目の前の消費や投資が低迷しているだけではない。クルーグマンは長期的にも悪影響を与えるとしている。1.長期失業のもたらす労働者のスキルなどの腐効果、2.低い事業投資が継続すると、経済が回復し

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    takeori 2012/08/21
  • ■[経済]岩田規久男『インフレとデフレ』

    1990年の8月に刊行されたが22年近くを経て加筆され再版された。僕も90年版を手に取ったとき、まだ大学院に入る前であった。そのとき今回の2012年版のまえがきにもあるように、当時はまだインフレが問題だった。そのため大学院で僕が始めていたデフレーションの研究の中で書はあまり重要なものとは映らなかった。だが、今回の2012年版は、この20年近くにおよぶデフレーションの経験をフルに活用し、さらに予想(期待)を重視する金融政策のフレーム(つまりインフレ目標)の意義をより深く解説することで、インフレとデフレの題名にふさわしい決定版になったといえる。 日にとってデフレの経験は不幸だが、書がデフレの側面を強化したことは、このにとっての「幸運」だといえる。おそらくこれから長い間、書が経済の貨幣的な側面を考えるときに古典としての地位を占めるのは間違いない。岩田先生の書改訂にかけた情熱はすばら

    ■[経済]岩田規久男『インフレとデフレ』
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    takeori 2012/04/14
  • クルーグマン最適財政政策など - Economics Lovers Live

    伊藤元重先生のご提案。 消費税10%で日を救う法 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090114-00000001-voice-pol :そこで、1つの政策のアイディアを考えてみた。この政策を実行できるかどうかは別として、こうした方向で政策を考えたらよいというアイディアである。まず、3年後から消費税を10%にまで引き上げると決定する。これから景気は2、3年は悪そうだから、3年後からの消費税の引き上げであれば、それまでに駆け込み需要が期待できる。消費税を10%に引き上げれば12兆5000億円ほどの税収が見込める。その2年分程度、つまり25兆円を現在、ケインズ政策として将来の日をよくするための投資に回す。これによってケインズ政策としての景気刺激策が期待される。: 日人の健忘症はすざまじいが、実際には「三年後景気回復したら(してなくても)

    クルーグマン最適財政政策など - Economics Lovers Live
  • すべての人に贈るだまされないための経済入門ーベストブックガイド100+1

    勝間さん、宮崎さん、飯田さんの共著刊行を記念して以下にすべての人に贈る、一部の政治家・官僚・マスコミ・評論家や一部の経済学者、そしてほとんどのアルファブロガーやネットで自分の利害でしか書けないのになぜか経済を語る株式・資産運用者たちの放言などなどにだまされないためのブックリスト。 これ以上体系的でまた啓蒙的なブックリストは作成不可能。自信をもってお薦めします。とりあえず改行したところでひとまとめのコンセプト(僕と主張が違うでも対立軸を明確にするため参考になる対論のも掲載)。 まだ一冊も読んだない人はぜひ一読を。そして経済書を読んできた人は何冊読みましたか? 勝間和代、宮崎哲弥、飯田泰之『日経済復活 一番かんたんな方法』 日経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443) 作者: 勝間和代,宮崎哲弥,飯田泰之出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/02/17メディア: 新書

  • ナイスな経済ブログの紹介、佐々木俊尚の経済ブログ選定のセンスっていったい?? - 2008-09-24 - Economics Lovers Live

    使えて、勉強になる経済ブログ発見。 http://d.hatena.ne.jp/econ2009/ いま店頭に出ている佐々木俊尚氏のブログ論壇に紹介された経済関係とおぼしきブログの面々があまりに(め〜いっぱいの表現で)個性的なために、まったく参考にできないものでしたが、上記のブログなど日でも参考になる経済系ブログは数多くありますよ。佐々木氏の経済的センスやその思考の方向は僕的には全否定ですね。あれを読んで経済問題のブログを探す人は不幸です。佐々木氏の経済観の僕からみた問題点はこのエントリー参照。 皆さんにおなじみの僕自身の主義主張や好みをあえて棚上げしてみると、日の経済系ブログ15選は以下ではないかと思います(HP的なのでもブログぽい活動はいれました)。順不同 Econviews-hatena ver.∞ http://d.hatena.ne.jp/econ2009/ こら!たまには

    ナイスな経済ブログの紹介、佐々木俊尚の経済ブログ選定のセンスっていったい?? - 2008-09-24 - Economics Lovers Live
  • 経済系ブログ・ミシュラン2009 - Economics Lovers Live

    例えば僕からみて「え〜こんなインチキくさいアルファブロガーの経済ぽい発言が人気なの!」と驚くことがある。そういうのをみて喜ぶ読者もかなりいる。たぶん娯楽の一種で読んでいて、知的な関心(なんらかの正しさの探求)なんかどうでもいい人も多いに違いない。世間にいうアルファブロガーと呼称されている人たちの経済問題への「考察」は読んでても時間のムダであることが大半だし、あまり読んでいるとあまりに間違いが多いのでいったい何を読まされているのかわからなくなる。幻想小説? つまり真実と嘘がごちゃごちゃになるのだ。まあ、このブログを読んでいる人たちの大半はそういう判断はしっかりしている人が多いと期待しているけど。 さてというわけで、前にも書いたが、僕が参考にしているブログを以下にご紹介する。あくまで僕の基準であり、他にもこういうすぐれたブログがあるよ、という情報あれば自薦他薦問わず教えていただければ吉。僕に批

    経済系ブログ・ミシュラン2009 - Economics Lovers Live
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