<ともに生きる。ともに輝く。> 「SAYONARA」ではなく、「ARIGATO」――。17日間にわたって熱戦が繰り広げられた東京オリンピックが8日、閉幕した。新型コロナウイルスの影響があったが、選手たちは開催に感謝し、それぞれの思いを胸に閉会式に集った。 午後8時、大会関係者しかいない閑散とした国立競技場の上空に花火が上がった。閉会式が始まり、競泳女子個人メドレー2冠を果たした大橋悠依選手(25)や新型コロナ対応に当たる医師ら6人が日本国旗を持って入場。宝塚歌劇団による国歌斉唱に合わせて国旗が揚げられると、まずは日本を先頭に各国の旗手のみが次々に入場した。日本選手団の旗手は空手男子形で金メダルを獲得した喜友名(きゆな)諒選手(31)が務めた。 閉会式で流れたのは福島県出身の作曲家、古関裕而さんの「オリンピックマーチ」。前回の1964年東京五輪開会式で演奏された曲だ。旗手に続き、選手たちが国