風知草：秋の衆院選について＝山田孝男 | 毎日新聞

不祥事続発、責任の所在不明、はぐらかし答弁常態化――で、菅義偉首相の人気は低迷している。 この秋、自民党総裁選と衆院選がある。総裁選の有権者は自民党国会議員、党員・党友に限られるが、衆院選の有権者は18歳以上の全国民である。われら主権者・国民はこの衆院選で何を選ぶのか――。 ◇ 菅自民党総裁の任期は9月30日で終わる。9月に総裁選がある。先週3日、記者会見で「菅再選を支持するのか」と聞かれた二階俊博幹事長が、「続投していただきたいという声のほうが、国民の間にも党内にも強い」と答えた。 たちまち失笑が広がったが、情報不足でも判断ミスでもない。海千山千の幹事長は党内を見渡し、対抗出馬は認めんぞ――とすごんでみせたのである。自民党の主流派は菅総裁の無投票再選をめざす。原則として10月21日の任期満了前に施行される衆院選に集中したいと考えている。

[taketake89]

“「支持者から『本当に菅さんで選挙するのか』ってけっこう聞かれます。『なんで二階さんに何も言えないんだ』という声も。河井克行・案里の1億5000万円問題はいまだに言われますからね」（自民党現職議員）”