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2023年7月29日のブックマーク (6件)

  • 今週の本棚:村上陽一郎・評 『科学革命の構造 新版』=トマス・S・クーン著、青木薫・訳 | 毎日新聞

    (みすず書房・3300円) 「パラダイム」概念の名著、待望の新訳 待望の新訳の登場です。漸(ようや)く、という思いもあります。同じ書肆(しょし)からの旧訳の出版が一九七一年ですから、半世紀以上が経過しての再出版ということになります。何故「待望」だったのか、理由は二つあります。一つは内容に関わることで、アメリカでこの原著が一九六二年に刊行されて以来、小さな改訂や補記が付された版が重ねられてきましたが、二〇一二年になって、原著出版五十周年記念の第四版が、この分野の現存する指導的研究者の一人イアン・ハッキング(実は今年鬼籍に入りました)の批評・解説の文章を「序説」という形で加えられて刊行され、翻訳書は、言わばその最新版の翻訳であるからです。 もう一つの理由は、旧訳の訳者が、評子にとっても大切な先達に当たるがゆえに、書き難いことなのですが、学問の翻訳書としては、出版を急がれたのか、やや粗っぽさが目

    今週の本棚:村上陽一郎・評 『科学革命の構造 新版』=トマス・S・クーン著、青木薫・訳 | 毎日新聞
    taketake89
    taketake89 2023/07/29
    “待望の新訳の登場です。漸(ようや)く、という思いもあります。同じ書肆(しょし)からの旧訳の出版が一九七一年ですから、半世紀以上が経過しての再出版ということになります”
  • 今週の本棚:中村桂子・評 『人間非機械論 サイバネティクスが開く未来』=西田洋平・著 | 毎日新聞

    (講談社選書メチエ・2255円) 生命体の多元的世界こそが現実 チャットGPT(生成AI)の活躍もあり、AIが人間を超えるという言葉が現実味を帯びてきた。人間を生きものと考えている者として、心の中で人間は機械ではないと叫んでいるのだが、情報処理という点で両者が同じに見え始めていることは確かだ。認知科学でも「精神の機械化」が進み、人間を機械と見るようになった。これを導いたのが1940年代に生まれた「サイバネティクス」である。 この学問の発案者代表がN・ウィーナー。フィードバックというメカニズムがあれば目的論的行動を機械論で扱えると言ったのだ。ここで、神経生理学者のW・マカロックが神経のはたらきは機械として理解でき、そのような機械をつくれば神秘の感覚は消えると言った。この考え方を具体化したJ・フォン・ノイマンのデジタル・コンピュータによって「精神の働きはコンピュータにおける情報処理と同じ」とい

    今週の本棚:中村桂子・評 『人間非機械論 サイバネティクスが開く未来』=西田洋平・著 | 毎日新聞
    taketake89
    taketake89 2023/07/29
    “認知科学でも「精神の機械化」が進み、人間を機械と見るようになった。これを導いたのが1940年代に生まれた「サイバネティクス」である”
  • 今週の本棚:三浦雅士・評 『非有機的生』=宇野邦一・著 | 毎日新聞

    (講談社選書メチエ・2475円) フランス現代思想の核心に迫る 日を代表するフランス現代思想研究者の、半世紀にわたる思索の結晶。「総論」と「各論」の二部に分かれるが、冒頭に「見取り図――なぜ非有機性か」、序章「(非)有機性についての混乱を招きかねない註釈(ちゅうしゃく)」が置かれている。フランス現代思想を論じるというよりは、その流儀のもとに自身の思想を展開しようというのである。とりわけドゥルーズ、フーコー、アガンベンらに呼応する。 読者を誘うために誤解を恐れず単刀直入に言ってしまえば、非有機的生とは「死と交叉(こうさ)する生」、「死と綯(な)い合わせの生」という意味である。それを非有機的生と形容する必然は冒頭の「見取り図」、また終章の「問いの間隙(かんげき)と分岐」に的確に示されている。

    今週の本棚:三浦雅士・評 『非有機的生』=宇野邦一・著 | 毎日新聞
    taketake89
    taketake89 2023/07/29
    “フランス現代思想を論じるというよりは、その流儀のもとに自身の思想を展開しようというのである。とりわけドゥルーズ、フーコー、アガンベンらに呼応する”
  • 木原誠二氏妻の元夫死亡 警視庁捜査1課長「自殺で矛盾しない」 | 毎日新聞

    2006年に東京都文京区で死亡した男性(当時28歳)についての捜査を巡り、警視庁捜査1課の国府田剛課長は28日、「証拠上事件性は認められず、死因は自殺と考えて矛盾はない」とコメントした。男性と当時結婚していた女性は現在、木原誠二官房副長官の。この日、木原氏のから事情聴取した捜査1課の元捜査員が東京都内で記者会見し「事件性はあったと思う」などと述べたことを受けて見解を示した。 警視庁大塚署は06年当時の捜査で、男性の死亡は自殺と考えて矛盾はないと判断。その後に事件との情報があり、18年に再捜査が行われた。週刊文春は今月になって、男性の死亡に不審な点があり木原氏のが任意の事情聴取を受けたなどと報じた。

    木原誠二氏妻の元夫死亡 警視庁捜査1課長「自殺で矛盾しない」 | 毎日新聞
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    taketake89 2023/07/29
    “2006年に東京都文京区で死亡した男性(当時28歳)についての捜査を巡り、警視庁捜査1課の国府田剛課長は28日、「証拠上事件性は認められず、死因は自殺と考えて矛盾はない」とコメントした”
  • 渦中の「ビッグモーター」店舗を訪れて驚いた | 経済プレミア・トピックス | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」

    ビッグモーターの店舗に立ち入り検査に入る国土交通省の職員たち=さいたま市緑区で2023年7月28日、幾島健太郎撮影 中古車販売大手ビッグモーターをめぐる動きが慌ただしい。同社は損害保険金を水増しするために車の修理で不正を行った疑いが強まり、国土交通省が7月28日、全国の34店舗に立ち入り検査を行った。店舗前の街路樹が不自然に枯れる問題では、国交省や一部の自治体が調査に乗り出した。渦中のビッグモーターは今どうなっているのか。東京都内の店舗を訪ねてみた。 筆者が訪れたのは都内のある店舗だ。とにかく広い。駐車場は広大で、多数の中古車が並んでいる。筆者が来客用の駐車場にクルマを止めようとすると、営業マンが近寄ってきた。 「冷やかしですか?」。筆者が中古車の購入でもクルマの売却でもないと告げると、営業マンはこう語った。筆者が「ビッグモーターがどんな店なのか見学に来た」と話すと、営業マンは雑談に応じて

    渦中の「ビッグモーター」店舗を訪れて驚いた | 経済プレミア・トピックス | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」
    taketake89
    taketake89 2023/07/29
    “店舗前の街路樹が不自然に枯れる問題では、国交省や一部の自治体が調査に乗り出した。渦中のビッグモーターは今どうなっているのか。東京都内の店舗を訪ねてみた”
  • 人も機械もエラーを前提に バスで5歳失い2年、現場に生きる教訓 | 毎日新聞

    園バスに取り残されて亡くなった倉掛冬生ちゃんの遺影が置かれた双葉保育園駐車場の献花台。花やお菓子の他、熱中症で亡くなった冬生ちゃんを思い、スポーツドリンクも供えられていた=福岡県中間市で2023年7月28日午後2時44分、成松秋穂撮影 幼い命を二度と失わせないための対策は――。福岡県中間市の保育園で2021年7月、送迎バスの車内に当時5歳の園児が取り残され、熱中症で死亡した事件から29日で2年がたつ。22年9月には静岡県でも当時3歳の園児が死亡する同様の事件が起き、国は23年4月から、全国の送迎バスを対象に、置き去りを防ぐ安全装置の設置を義務化した。今年も猛暑が続く中、対策の強化で痛ましい事件は防げるのか。 「先生、おはよう」。12日朝、中間市にある私立中間東幼稚園に送迎用のマイクロバスが到着し、園児ら約20人が元気よく降車した。出迎えの教諭が名簿と照らし合わせ、全員が降りたことを確認する

    人も機械もエラーを前提に バスで5歳失い2年、現場に生きる教訓 | 毎日新聞
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    taketake89 2023/07/29
    “国は23年4月から、全国の送迎バスを対象に、置き去りを防ぐ安全装置の設置を義務化した。今年も猛暑が続く中、対策の強化で痛ましい事件は防げるのか”