理想を掲げる宗教。現実の世界を動かす政治。創価学会はその二つの領域に関わる。巨大な宗教法人として、また、自民党と連立を組む公明党の支持母体として影響力は大きい。そもそも宗教がなぜ政治に関わるのか、「平和」の問題をどう考えているのか。現在のポストに就いて10年を迎える原田稔会長に話を聞いた。 ――池田大作名誉会長は88歳。最近は表立った活動を控えています。体調はいかがですか。 「元気にしておりますよ。執筆活動などに専念しています」 ――最近はいつ会いましたか。 「ええ、この夏の研修で」 ――重要な判断も可能なのですか。 「もちろんです。ただ、数年前からは、基本的に運営は執行部に託し、見守っています」 ――いま、意思決定の過程はどうなっているのでしょう? 集団指導体制なのですか。 「そう理解していただいていいんじゃないでしょうか。私をはじめとする執行部内で相談しつつ、大きな方向性を定めています
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