Lesson259 仮想現実 恋人と別れた友人が、こう言った。 「相手のことを “わかっている”、と想ったときから 伝えることをしなくなった。」 相手の方は、彼女の作品を観にきてくれたり、 自分の考えを言葉にして伝えたり、 彼女をわかろうと、伝えようと、 努力してくれていたのだ、と彼女は言う。 あなたのことがわかった。 あなたをわかっている、 わかってくれている。 そう想った瞬間から、伝える努力をしなくなる。 彼女は、さらに言う。 「なんでこうなったんだろう?って、 今はただもどかしい。 築きたかった関係は どんどんただの理想になってくし、 そうなっていってることを 自分はどこかで自覚しながら止められなかった。 相手への尊敬とか想いとか、 一番本人へ伝えたかったことは その間にどんどん後回しになって、 ただ、仕事を応援することしか 言葉にできなかった。情けないけど。 相手にとって自分が 都