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ブックマーク / takedanet.com (39)

  • 工学倫理講義 第十一回 未来の課題 : 武田邦彦 (中部大学)

    1. 生命倫理と学問 1.1.  遺伝子操作 数年前、イギリスの新聞がDNAの操作によって臓器移植に画期的な方法が発見されたことを報じた。 「国立遺伝学研究所はDNAの操作で、ブタのDNAの中に人の肝臓の遺伝子を組み込むことに成功した。この遺伝子を持つブタは格好はブタであるが、その肝臓は人間と全く同じである。このブタから肝臓を取り出し人間に移植しても、もともと人間の肝臓なので拒絶反応もない。もはや人間の臓器移植は「人の死」を問題にしなくても良くなった。」 確かに人間肝臓ブタができればそれは大変に便利である。「人間肝臓ブタ」を飼育しておけば、肝臓が悪くなった人が出てきたら人間肝臓ブタを屠殺して肝臓を取り出せばよい。人間の死が心臓死か脳死かというような複雑で哲学的な問題を解くことを回避できる。いっそのこと、人間肝臓ブタが作れるようなら、人間腎臓ブタ、人間心臓ブタ、人間皮膚ブタなども役立つかも知

    工学倫理講義 第十一回 未来の課題 : 武田邦彦 (中部大学)
  • ブタの気持ち : 武田邦彦 (中部大学)

    1953年にワトソンとクリックがDNAの構造を明らかにしてから,遺伝子を操作していろいろなことができるようになった.でも,クローン動物でも遺伝子作物でも,もう一つ,評判が悪い. 科学者の私でも,人間が命を操作するのに抵抗がある.なにか,際限なく奇妙な社会になるような感じがするからだ.人間はあきらめが肝心だが,生命を操作し始めるとあきらめることもできずに,地獄の苦しみを味あわされるだろう. そこで,「命の操作」を少し別の角度,ブタの身になって考えてみたい. ブタという動物は実に偉い.とても人格(?)が高く,人間は足下にも及ばない.その理由は簡単だ.自分の命を人間に取られて肉を供給しているのに,まったく文句を言わないからだ. 私がブタの立場になったら,抵抗するだろう.「私の命は私のものだ.命はかけがえのないものだ.暴力で命を奪うのは不当だ!」などあらゆることを言うだろう. もし,私をべようと

    ブタの気持ち : 武田邦彦 (中部大学)
  • ニュース解説・・・私に何ができますか?(花粉症報道の罠) : 武田邦彦 (中部大学)

    数年前からテレビで盛んに「私にも何ができますか?」ということを言う人が増えてきた。この言葉は民主主義を壊すもので、私は教育者としてあまり勧められない。 民主主義は国民が主人で、「最も大切なことを国民が決める」というのが制度そのものだから、対象が何にしろ、「私にも何ができますか?」と聞かれれば「あなたが首相です」と答えるのが正しい。 先日のニュースで「花粉報道」の解説をしたが、番組全体は「どうしたら花粉症を軽減するか、私に何ができますか?」という普通の内容(テレビ局としての問題はない)だった。私はそこでこっそりと「スギを切ったら良い」と言った。これを大きな声で言わなかったのは、視聴者がすっかり「私は小さな人間で、政府がやるようなことはできない」と決めてかかっているからテレビでは限界があるから、ある意味でしかたがない。 番組ではスギ花粉の問題は戦後、スギを植えたからということと、スギ花粉がある

    ニュース解説・・・私に何ができますか?(花粉症報道の罠) : 武田邦彦 (中部大学)
    takuno
    takuno 2015/03/02
    毎日「私にもできること」といって政治への参加を求めないのだから。私たちができることの第一は「政治を動かすこと」であり、それによって「根本的な原因を除くこと」であることは間違いない。
  • 武田邦彦 (中部大学): 経済のために、子供のために「原発再開しない人」に代議士になってもらう

    「genpatusaikai20141117928.mp3」をダウンロード 今回の選挙は、防衛、経済、生活の面で大きな争点があるが、それでもやはり長期的な日の未来を考えると、「原発」がもっとも大きな課題だろう。左翼も右翼もなく、「日を大切にする人」なら原発の再開は反対だろうから、「利権などに関係なく、政治家としての信念のある人」は「原発再開しない」と言うはずだ。 理由は簡単である。 1) 経済的に石炭火力がもっとも有利で、しかも資源は豊富にある。 2) 原発は耐震性が不足していて震度6でつねに爆発の危険がある。 原発は経済的にも(事故保険がなくても)石炭火力よりコスト高であり、かつ危険性があるので、普通の精神を持っている人なら原発はやらない。それは日が地震国であることにもよる。 ただ、次の人は原発を再開したいだろう。 1) 日の核武装を必要としている人。 2) 税金や電力

    takuno
    takuno 2014/11/21
  • 武田邦彦 (中部大学): 憲法9条はない・・・錯覚している日本人

    「9jyou__20141014718.mp3」をダウンロード 「憲法9条にノーベル賞」をという馬鹿らしい話があった。未だに、日には日国憲法があり、その9条は存在しない。ここが日人の「建前」に対する感覚だが、「無いものをあるという」という特殊な感覚を持っている。人間浄瑠璃の世界だ。 憲法9条には「武力を持たない、交戦権がない」とあるが、日は、「世界ベスト10の自衛隊+世界一のアメリカ軍+水爆をつんだ原潜10隻(世界最強の核武装)」をしている。だから武力は持っているし、核武装している。 また防空識別圏があって、そこに無断で侵入する航空機に対して、自衛隊の戦闘機が「交戦」を前提としてスクランブルをかける。第一、軍隊がいて交戦しないなどということはなく、北朝鮮がミサイルを打ち上げるといったときには自衛隊は地対空ミサイルを撃つ準備をして配備した。戦闘配置であるので、交戦が前提だ。 言って

    takuno
    takuno 2014/10/25
    憲法9条には「武力を持たない、交戦権がない」とあるが、日本は、「世界ベスト10の自衛隊+世界一のアメリカ軍+水爆をつんだ原潜10隻(世界最強の核武装)」をしている。だから武力は持っているし、核武装している。
  • 武田邦彦 (中部大学): 御嶽山噴火(1) 予知連絡会会長は逮捕が普通

    「20140929517.mp3」をダウンロード 題名に「予知連絡会会長は逮捕が普通」と書いたが、イタリアの地震で予知委員会が「地震は大丈夫」と言って、地震が来て逮捕され、有罪になった。それは当然なのだ。 人間には「言ったこと、判断したことに責任がある」というのが当然である。責任を取りたくなければ発言したり、決定しなければ良い。今回の件は9月初旬から御嶽山の地震計がたびたび反応していたこと(下図)と、東北大震災以来、20山ほどの山でマグマの活動が盛んになっていたことなどがあり、レベル1(注意せずに登山できる)をそのままにした責任は重い。 いつも日では「専門家」というのが登場するし、東大教授やその他の国立大学の先生が国の委員になる。このブログに書いているように、「学者」は学問の自由があるから、自由な発言が許されるが、それは精神的、内的な自由で、社会に具体的な影響を持つ国の委員会などでの発

    武田邦彦 (中部大学): 御嶽山噴火(1) 予知連絡会会長は逮捕が普通
    takuno
    takuno 2014/09/30
    イタリアの地震で予知委員会が「地震は大丈夫」と言って、地震が来て逮捕され、有罪になった。それは当然なのだ。
  • 武田邦彦 (中部大学): やっと温暖化問題が学問になった・・・海が熱を吸収する

    takuno
    takuno 2014/08/23
    広島の水害、最近の雨「天気図から言って普通の現象」なのに、元気象庁長官「異常気象だ」「過去にない」。「不適切な宅地造成」「避難所が被災」「避難指示が土砂崩れの5時間後」などの問題、行政が作り出した
  • 武田邦彦 (中部大学): 時事論評: さぼってきた環境対策  台風11号の騒動の意味するもの

    「taifu11gou__20140811.mp3」をダウンロード 台風11号が四国に近づいた時、中心気圧は965ヘクトパスカル、最大風速は35メートルだった。ごく普通の台風で、少し速度が遅いぐらいで、そのぐらいの個性は台風によっていつも起こる。それでも日中が大騒ぎして、まる2日、日国中で「命を守るため」かなりの活動が抑えられた。 簡単に言うと、「そんなに台風を怖がっているのなら、日人は止めたら」と言いたいぐらいだ。台風接近や上陸は日の夏から秋にかけての年中行事で、接近数は平均11回ぐらい、多い年は20に迫る。ただ、温暖化が進んでいなかった1960年代は大型で接近する台風が多かったが、最近は少なくなった。 でも、年間10回程度、起こるたびに「異常事態、命を守る行動」などと言ってもらうと、「それじゃ、日に住まなかったら」という感じだ。なぜこうなったのか、その原因は次のようなものであ

    takuno
    takuno 2014/08/13
  • 武田邦彦 (中部大学): 温暖化の「査読付き論文」はなぜ再現性や実証が無くてよいのか?

    「ondankaronbun20140514555.mp3」をダウンロード 1988年6月23日、アメリカ上院の公聴会でNASAのハンセン部長が「論文に基づいて」、「近い将来、CO2が原因して地球が温暖化する」、「CO2を抑制したら気温の上昇を抑制できる」という内容の演説をした。それが現在の「温暖化狂騒」の最初だった。 その時に提出された学術的研究の結果が次の図であった。すでに25年前なので、「間違った論文」だったのか、「正しかったのか」は答がでている。それが太線である。 細い実線が、「このままCO2を出し続けたときの地球の気温」で、NHKや日の新聞が報道した“見通し”にあたる。ところが現実的には、予測と全く違う太線になった。点線は「世界全体がCO2の削減をした場合(ほとんど出さない場合)」で、条件が違う場合と一致するので、論文が間違っていることは明白だ。 つまり「温暖化はCO2の影響」

    武田邦彦 (中部大学): 温暖化の「査読付き論文」はなぜ再現性や実証が無くてよいのか?
    takuno
    takuno 2014/05/25
    「論文が間違っていた」という問題について、国際的には「予測年数を20年ではなく、100年とする」ということで、誰も実証できないので、論文の正誤は問題ではなくなる。それが現在のIPCCの作戦である。
  • 武田邦彦 (中部大学): 年金の完全理解と大改革(9)強制徴収と不正使用

    「nenkin09_20140227914914.mp3」をダウンロード 規模は小さいが、もう一つ、新しい年金制度を始める前に、改善しておかなければならないことがある。それはこの4月から始まる国民年金の「滞納者」に対する「強制徴収」である。 これまでのこのシリーズで書いてきたように、1)年金制度は最初から厚生省が使い込む予定で、2)現実にも天下り退職金などで大量の公金を消費し、3)回収の見込みがない(回収するなら税金で支払うしかない)融資を繰り返して90兆円が焦げ付き、4)積み立て型年金を賦課型にして少子化の問題にすり替え、5)現在は「年金で穴をあけても、増税して補てんすればよい」という政策をとってきた。 だから、まずは厚労省、政治家、専門家など甘い汁を吸った人たちが弁済してからやり直さなければならないのに、それを置いて「責任は年金を支払わない国民にある」とばかりに「強制徴収」に踏み切ろう

    takuno
    takuno 2014/03/03
    年金制度の崩壊は、納付率が低かったわけではない。厚労省の職務怠慢と意図的な使い込みにあったのに、またマスコミは「国民は年金を払わなければいけない」という記事を書いていくだろう。
  • 武田邦彦 (中部大学): 年金の完全理解と大改革(8) 新しい年金システムを始める前に実施しておかなければならないこと

    「nenkin08_20140227809809.mp3」をダウンロード かくして1960年から始まった日の年金制度は、その大半を厚生省などのい物になって終わった。もちろん政府には「税金」とか「赤字国債」という奥の手があるから、「国民から借金して国民に年金を払う」ということができるから、国民は大損をするけれど、年金の全面的崩壊はない。ただ、自分のお金を取られて自分が年金をもらうだけだ。 だから、二度と再び、こんなことが起こらないように新しい年金システムを始めなければならないが、その前にしなければならないことがある。 それは「年金は使ってしまえという方針(故意)で公金を使い込んだ政治家、役人、専門家」にまずは「もらったお金を返還する手続き」をしなければならない。 天下りで1億円から3億円をもらった人は個人も特定できるから、返還を求める。返還できなければ「横領罪」で逮捕する。回収の見込みの

    takuno
    takuno 2014/03/01
    「公金を使い込んでも、回収不能なところに融資しても、その個人はお金をもらっても良い」という非常識なことができないようにしてほしいというのは普通の人の願いだろう。
  • 武田邦彦 (中部大学): 「電気」となると値段より作り方が気になる日本人

    「denki20140211805805.mp3」をダウンロード 日人はやや何かに取りつかれる特徴があり、前の戦争の時でも「大丈夫かな」と心の底では思っていても、みんなが「戦争戦争!」と言っているとそれに逆らうのもどうかという気持ちになり、そのうち、自分自身も取り込まれるというところがある。 日人はトイレットペーパーを買うときに、それが日の木を使ったか、外国の木を原料にしたかを気にする人はいない。「環境」ということを考えれば、とても重要なことだが、だれも関心がない。 自動車を買いに行く日人は、その自動車の板金がどのような方法で作られたのか質問する人は少ないし、鉄鉱石をどこから輸入したのかも聞かない。値段と性能やスタイルを見て買う自動車を決める。 つまり、消費者というものは「安くて、品質が良い」のが第一で、「製法」や「原料」には興味がなく、また考える必要もない。それは専門職のやるこ

    takuno
    takuno 2014/02/15
    消費者はただ一言、「私はどうやって電気を作るかなど関心がありません。安くていつも使える電気を買います」と言えば、原発はなくなり、電力会社の独占も解消し、税金も安くなる。
  • 武田邦彦 (中部大学): 「ルール」とはなにか?・・・ある主婦の投書から(リサイクル)

    「20140119957957.mp3」をダウンロード 少し前、朝日新聞の声の欄に「分別を守らない人がいる! ルールは守れ!」と憤慨して投書している主婦の声が載っていた。このような声を乗せる朝日新聞も新聞だが、可哀想にすっかり騙されている主婦が恥をかいた。 「ルール」というのは「お上」が決めるものではない。民主主義では国民や何かのグループが「合意のものの約束」として決める。だから「ゴミを分別する」というルールはない。 リサイクルがスタートする時、ルールは次のように決められた。 1) 消費者が分別してゴミを出す、 2) 自治体が分別したゴミを分けて収集する、 3) 業者がリサイクルして「物質として」再利用する。 その時に「ルール」を作る人が広報用に作った絵が次の絵である。 このルールを最初に破ったのが政府で、リサイクルが始まってすぐ、「リサイクルした材料は物としては使えない」というこ

    武田邦彦 (中部大学): 「ルール」とはなにか?・・・ある主婦の投書から(リサイクル)
    takuno
    takuno 2014/01/25
  • 武田邦彦 (中部大学): 「日本人」で「日本国」を作りたい

    「nihonjin_0131213408408.mp3」をダウンロード 福島原発近くのお寺の和尚さんとお話をした。その和尚さんのところは3人、そして隣のお寺では8人が震災後にお亡くなりになり、11人のうち10人が自殺という。 これまで先祖伝来の土地に住み、自然の恵みの中で生きてきた人たちにとっては「土地を失う」のは「命を失う」より辛い。なにも植えることができない土地にはセイダカアワダチソウが茂り、すべての人は避難先から自宅に帰って命を絶つという。 その哀しさ、悔しさが胸を打つ。東京に住む政治家や知識人は「福島では誰も死んでいない」という。でも、自殺する人の多くは政府によって居住が禁止されている地域の人たちなのだ。 もし「原発は危険だ」と正直に言っていたら、この人たちは自然の中で幸福な人生を送っていただろう。なんとむごいことをするのだろうか! 何100人の人が命を自ら絶ち、もしくは命と同じぐ

    takuno
    takuno 2013/12/18
  • 武田邦彦 (中部大学): 被曝と健康16(臨時) 1年1ミリは「法令」か?-1

    「2013103111581158.mp3」をダウンロード ある議員さんが正式な形で政府に「1年1ミリという法律の規則はあるか?」という趣旨の質問をしたら、政府は正式な形で「(質問の趣旨はよくわからないが)規則はない」と回答してきた。国民を守ろうという意思を失った政府の回答としてはかなり高度なトリックを使っている。 もちろん、1年1ミリは法令で決まっているものだ。ただ、ごまかすことができるので、私が個人的に話した経験では中央の政党の党首でも私に「法令で決まっていると良いのだけれど」と言われたことがある。日人の頭脳ではなかなか突破できないトリックかもしれない。でも、話は簡単だ。順序を追って政府のトリックを明らかにし、子供たちの被曝を止めたい。 【第一ステップ】 「人類を被曝から守る」ということをするためには、ある国の規制だけではだめだ。それは「被曝」のように単に道路を歩いていたり、家の中で

    takuno
    takuno 2013/11/02
    各国は国内の委員会で決める。日本では1年1ミリ。「基準」は「ICRPが1年1ミリといった」ではなく、国民が「我慢できる限度」。つまり1年1ミリの被曝では「日本で1年に8000人が犠牲になる」という数字だ。
  • 武田邦彦 (中部大学): 芋づる談義その2 温暖化も心配ありません

    「ondankasinaitdyno.391-(8:31).mp3」をダウンロード 「エネルギーは心配ありません」に続いて「温暖化も心配ありません」を書きました。 これから温暖化するかどうかは学者同士が真剣に話しても結論がでない問題ですから、私は「寒冷化する」と考えていますが、ここでは議論しないことにします。 でもあまり心配することはありません。それは「未来」ではなく「過去」を見れば判ります。未来は人によって違いますが、過去はデータは一つしかありませんから。 温暖化が話題になった京都会議から16年。地球の平均気温はまったく変化していません。また、今年の南極の氷は過去最大を記録しました。またツバル報道や北極の氷がなくなるなどの報道はすべて間違いです。 だから、少なくとも慌てなくて良いということです。 第2に、温暖化の影響は「陸地」の方が顕著ですから、アメリカ中国などに最初に被害が出ます。

    takuno
    takuno 2013/10/07
    温暖化が話題になった京都会議から16年。地球の平均気温はまったく変化していません。また、今年の南極の氷は過去最大を記録しました。またツバル報道や北極の氷がなくなるなどの報道はすべて間違いです。
  • 武田邦彦 (中部大学): 【原発の安全】01・・・日本での誕生

    「genshoryokusi01tdyno.354-(11:10).mp3」をダウンロード 福島原発事故以来、奇妙な事が続いている。これまであれほど原発事故や被曝に対して厳しい報道態度をとっていた朝日新聞などの大マスコミが3号機の爆発映像を報じなかったり、「被曝など大したことはない」という論評を掲げるなどと豹変した。 大きなことが起こると、これまでの主義主張を捨てて、反対の立場をとることを心理学では「リスキーシフト」というが、日にはそれが多いのは実に残念でもある。 これは学校でも同じで、小児白血病を防止するために、従来から行っていた1年1回の胸のレントゲンでの集団検診を止めたのに、東電が原発事故を起こすと、文科省の大臣が1年20ミリまで認めた。1年20ミリというと1年に胸のレントゲン400回だから、安全か危険かという前に偉い人の言うことが180度変わることも経験した。 これで当に子ども

    takuno
    takuno 2013/08/25
    原発からの地下水が大量に海に流れていたことも隠され、選挙の終わった翌日に公表されるというひどさだ。選挙と原発のデータがリンクすること自体、きわめて不透明で誠実さに欠ける。
  • 武田邦彦 (中部大学): 気象庁、不祥事が続く・・・地震警報は誤報

    「jisinyochigohoutdyno.352-(7:16).mp3」をダウンロード 2013年8月8日午後5時少し前、ラジオのアナウンサーがけたたましい声で「まもなく激しい揺れが来ます」と叫んだ。緊急地震警報がほぼ州全土に発せられたからである。 しばらくして地震はなく、誤報であることが明らかになった。新幹線も、私が乗るはずの電車も、すべて一時停止し、業務を止め、車は停車した・・・単なる「誤報」ですむ問題ではない。 でも、この数年、気象庁という比較的、品が良いと思われていた役所は地球温暖化でいい加減なデータを出し始めた前後から、「利権」にまみれていい加減な事ばかりをやっている。数年前、気象庁に関係する先生と研究会を開いたら、「あまりに酷い測定なので、自費を600万円も出してせめてある程度、正しい気温を測ることができるようにした」と嘆いておられた。 気温を測るのに、車の渋滞のある交差点

    takuno
    takuno 2013/08/25
    日本の技術陣の崩壊は目を覆うような感じがするが、それは「このぐらいで良いだろう」、「そんな厳密なことは面倒だ」という質の悪い文科系文官のいうことに技術陣がおとしめられてしまったからでもある。
  • 武田邦彦 (中部大学): 男と女の深い関係(3) 愛と性 日本の男性

    おとぎ話というのは、子どもが読むものですが、同時に人生文化に対して深い含蓄を持っているものです。日で有名な「竹取物語」もその一つかも知れません。 物語は単純明快、夫婦が光る竹の中に玉のような赤ちゃんを発見、後にその女の子が月のお姫様であることがわかり、かぐや姫は最後に月に帰るという筋です. あまりにかぐや姫が美しかったので、多くの若者が求婚し、その中の5人の王子らがかぐや姫が求めるものを持ってきたら結婚すると言うことになりましたが、それが「仏の御石の鉢」、「蓬莱の玉の枝」、「火鼠の裘」、「龍の首の珠」、「燕の産んだ子安貝」とまるでこの世になさそうなものばかりというわけです。 ところがこの話のおもしろいのは、王子らがあまり真剣にかぐや姫が求めたものを探さないところです。仏の御石は山寺のタダの石を持ってきてばれ、蓬莱の玉の枝は職人に作らせたのに、その職人達に報酬を払わなかったので、それでば

    takuno
    takuno 2012/06/16
    「解析的、論理的」に考えると「女性に誠実」になるのですが、「俯瞰的、抽象的」では「物陰から一目見たら惚れるんだから、恋なんて幻想だ.そんなものに命をかけるなんてばからしい」と言うことになります
  • 武田邦彦 (中部大学): 日本だけ・・・家賃はもらうがトイレは使わせない?!

    マンションを経営する人が、「家賃はいただきますが、非常階段もありませんし、トイレは使用できません」という条件で5階建てのマンションの入居者を募集したら、マンションに入る人がいるだろうか? おかしなことを言う経営者だと思うか、「この人、大人?」といぶかるだろう。 大人があることをする時には、それが始まってから発生することはおおよそ予定し、覚悟し、準備をしてからする。結婚したら普通は子供ができるので、「子育てできるだけの力と覚悟」がなければ、結婚しないというのが責任ある大人というものだ。 その点では原子力発電が安全であろうと、危険だろうと、日人はもともと原発をやる資格はないし、原発が安全とか危険ということを議論する年齢にも達していないような気がする. 原発を動かせば、電気はそれだけ使うことができる。今でも経団連は「経済活動のために原発が必要だ」と言っているし、経団連の部は東京にある. ・・

    takuno
    takuno 2012/03/18
    はい、「東京に原発を!」