日本航空(JAL)は、主力路線で運航しているボーイング777-300ER型機の座席を全面改装する。9日に成田-ロンドン線で新座席搭載機の運航を始めるのを皮切りに、エコノミーからファーストまでの全クラスに新たな座席を導入。2014年にかけて同型機13機の全てに順次新座席を装着し、日本と欧米を結ぶ長距離路線に投入する予定だ。 航空会社の座席をめぐっては、ビジネスクラスでは大手航空各社がフルフラット座席の導入で競い合い、エコノミーでは格安航空会社(LCC)が低料金を背景に着々と勢力を拡大するなど、競争が厳しさを増している。同社は、日本企業ならではのきめ細かい配慮を多数取り入れた新座席で乗客の快適さを追求し、乗客の獲得を目指す。