「玉ねぎはもともとアフガニスタン原産。中央アジアから欧州、米国、アジアと世界を1周旅行して日本に伝わった品種。だからシルクロードの厳しい気候が、実はいちばん適しているんです」 野菜のことを語らせたら止まらないこの男の名前は、柚木英明(38歳)。スナック菓子最大手・カルビーが2012年に全国発売を開始した野菜チップス「Vegips(ベジップス)」の生みの親だ。 柚木はベジップスの開発から原料の調達、マーケティングまで、すべてを文字どおり“たった1人”でやってきた人物。新商品開発のためなら、単身、中国の秘境でもどこにでも出向く、徹底した味へのこだわりと行動力。それが数々の逆風を突破し、ベジップスを年商30億円のヒット商品にまで育て上げた。 じゃがいも以外のルートは、すべて自分で開拓 ベジップスは、玉ねぎやかぼちゃなどの野菜を、そのままフライしたスナック菓子。現在、緑と赤のパッケージ、2種類を販
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