日本銀行の2016年度決算が公表されました。 その中で、このような報道が目につきました。 www.bloomberg.co.jp 「1兆円台」という数字と「負担」という言葉でインパクトを狙った見出しですね。 概ね正確な記事ですが、少々言葉足らずでミスリードを誘うのではないかと感じられましたので、多少なりとも補足したいと思います。 まず、償却原価法についてです。 国債に限らず、債券はいくらの値段で購入したかにかかわらず、満期になれば額面100円あたり100円で償還されます。 また、固定利付の債券は、付されている約定利率(クーポン)と市場金利を比較して需要と供給により値段が決まります。 国債が付されている約定利率が市場金利より高ければ、多くの市場参加者が購入したがりますので値段が上昇します。額面100円の国債を103円でも104円でも購入したいという投資家が出てきます。 逆に、約定利率が市場金