〜〜希少な国鉄形電車の世界その1「103系」〜〜 日本国有鉄道がJRとなり30数年の年月がたった。国鉄時代に誕生した電車たちも、30年以上にわたり走り続けてきたわけで、老朽化がかなり進む。姿を消す車両も増えてきた。そんななか、今も活躍する車両が少なからずある。 今回は国鉄を代表する“国電”として、大量輸送の時代にデビューし、日本経済を影で支えた103系のわずかに残る車両と、走り続ける姿をお届けしよう。 【はじめに】“国電”の代表格! 日本一の車両数を誇った103系まずは103系とはどのような電車だったのか。見ておきたい。 太平洋戦争が終わったばかりの昭和20年代、都市部を中心に増大する輸送量に対応していたのは、戦前・戦中・戦後生まれの旧形電車(旧型国電とも呼ばれる)だった。吊りかけ式という古い駆動方式で、車内にモーター音ばかりか、電動機の振動が伝わり、決して乗り心地が良いものでは無かった。
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