ブックマーク / www.cnn.co.jp (66)

  • 厚さ18キロのダイヤモンドの層、水星の地下に存在する可能性 新研究

    探査機が撮影した水星。表面を構成する岩石の化学的・物理的な違いを色分けしている/NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington via CNN Newsource (CNN) 最大18キロの厚さのダイヤモンドの層が水星の地表の下に隠れている可能性があることが、新たな研究で分かった。水星は太陽系で最小の惑星で、太陽の最も近くに位置する。 これらのダイヤモンドは、およそ45億年前に水星が誕生して間もなく形成されたとみられる。水星は、塵(ちり)やガスの渦が高温高圧の環境下で結合して惑星となった。 この時、生まれたばかりの惑星の表面には、深部のマグマの海から浮かび上がった黒鉛で出来た地殻があったと考えられる。 今回研究チームは、実験によってこの環境を再現。使用した

    厚さ18キロのダイヤモンドの層、水星の地下に存在する可能性 新研究
  • 黒焦げの巻物を解読、プラトン埋葬場所の詳細判明か 最後の夜の様子も

    (CNN) 古典古代の巻物の文章を新たに解読した結果、ギリシャの哲学者プラトンの埋葬場所や、死の床で奏でられていた音楽に対するプラトンの感慨が判明した可能性がある――。イタリアの研究チームがそんな調査結果を明らかにした。 このいわゆる「ヘルクラネウムの巻物」は紀元79年のベスビオ火山噴火後、灰に埋もれ黒焦げになったもので、今も専門家が人工知能(AI)その他の技術を駆使して調査を続けている。 伊ピサ大学文献学・文学・言語学学科のラツィアーノ・ラノッキア教授(パピルス学)によると、新たに判明したのは、プラトンがアテネの学園「アカデメイア」内に設けられた詩神の祭壇付近の秘密の庭に埋葬されたとみられる点。 これまでは学園内に埋葬されたということしか分かっておらず、具体的な場所は未確定だったという。ラノッキア氏が4月30日、CNNの取材に明かした。 プラトンの学園は紀元前86年、ローマの将軍スラによ

    黒焦げの巻物を解読、プラトン埋葬場所の詳細判明か 最後の夜の様子も
  • 地球から240億キロ、ボイジャー1号システム復旧に成功 5カ月ぶりに解読可能データ受信

    (CNN) 地球から最も遠い宇宙空間を飛行する米航空宇宙局(NASA)の探査機「ボイジャー1号」から、5カ月ぶりに解読可能なデータが地球に届いた。NASAのチームが試行錯誤を繰り返し、通信問題を引き起こした原因が1個のチップにあることを突き止めて、解決策を編み出した結果だった。 ボイジャー1号は現在、地球から240億キロメートル離れた宇宙空間を飛行中。打ち上げから46年を経て、さまざまな不具合や老朽化の兆候が見えている。 今回の問題は2023年11月に発生。飛行データシステムの遠隔測定モジュールから送られてくるデータが解読不可能になった。 ボイジャー1号の飛行データシステムは、現在の健康状態を表す工学データを科学計器の情報と組み合わせて収集している。地球上の管制室はそのデータを、0と1で構成される2進コードで受信する。 ところが11月以来、この飛行データシステムがループ状態に陥り、無線信号

    地球から240億キロ、ボイジャー1号システム復旧に成功 5カ月ぶりに解読可能データ受信
  • 国際宇宙ステーションから見た皆既日食、月の影が地球に

    (CNN) 北米各地で8日に観測された皆既日。国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは宇宙から、地球に投影された月の影を観測した。 米航空宇宙局(NASA)によると、ISSが「月の影のただ中に舞い上がった」ことで、NASAのフライトエンジニアであるマシュー・ドミニク、ジャネット・エップス両氏は撮影のチャンスを得た。「貨物の移送や宇宙服のメンテナンス、微小重力の研究」といった一日の業務で忙殺された後にようやく巡ってきた撮影のチャンスだった。 両氏はカナダ南西部の上空約420キロの位置から見た月の影を写真やビデオに収めた。

    国際宇宙ステーションから見た皆既日食、月の影が地球に
  • トランプ氏、フェイスブックを「国民の敵」と形容 メタ株下落

    メタ創業者のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)とトランプ前米大統領(右)/Evelyn Hockstein/Reuters/Evan Vucci/AP via CNN Newsource ニューヨーク(CNN) トランプ前米大統領が米CNBCの番組でフェイスブックを「国民の敵」と呼んだことを受け、親会社であるメタの株価は11日の取引で約4%下落した。 メタの株価は8日にも1.2%下落していた。このときはトランプ氏が自身のSNSトゥルース・ソーシャルで、フェイスブックを「真の国民の敵」と批判したのがきっかけだった。 トランプ氏が7日夜に攻撃を開始して以来、メタの市場評価額は600億ドル(約8兆8000億円)あまり下落した。 トランプ氏による酷評以外に、メタ株が売り込まれる要因となった大きなニュースはないとみられる。 調査会社DAダビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏はCNNに対し、「ト

    トランプ氏、フェイスブックを「国民の敵」と形容 メタ株下落
  • 日本の探査機「ムーンスナイパー」、月面で奇跡的に目を覚ます

    (CNN) 日の月探査機「SLIM(スリム)」が、月面で息を吹き返し続けている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、2月はほとんど休眠状態だった無人探査機SLIMが奇跡的に目を覚まし、地球をとらえた新たな画像が送られてきた。SLIMは月の過酷な気温に耐えられる設計になっていないことから、予想外の展開だった。 SLIMは1月20日に月に着陸。月着陸を成功させたのは史上5カ国目、今世紀に入って3カ国目だった。 しかし倒立の姿勢で着陸したことから太陽光パネルが西向きになり、日光が十分に当たらず発電量が不足。限られた電力で数時間稼働して、着陸地点の画像を送信した後に休眠状態に入った。 JAXAは、月に対する太陽の角度が変わって太陽電池に光が届き、SLIMが再び目覚めることに期待をつないでいた。 SLIMは狙った場所から55メートル以内にピンポイント着陸できる精密さから、別名「ムーンスナイパ

    日本の探査機「ムーンスナイパー」、月面で奇跡的に目を覚ます
  • 2億4000万年前の「竜」、全身の化石を科学者が公開

    (CNN) 新たな化石の発見を受け、科学者らが2億4000万年前の「竜」の全身化石を初めて公開した。英スコットランド国立博物館(NMS)が23日に明らかにした。 三畳紀の中国に生息していたとみられる全長5メートルのこの爬虫(はちゅう)類は、2003年に初めてその存在が確認されたが、その後、五つの新たな標を研究した結果、科学者らは当該の生物の全体図を把握することができるようになった。この生物はディノケファロサウルス・オリエンタリスと命名されている。 完全に一続きとなった姿で公開された化石について、「鼻先から尾の先端までに至る見事な完全標」を提供してくれたと、NMSで自然科学部門の責任者を務めるニック・フレーザー博士はCNNの取材に対して答えた 化石は長い体が8の字を描くような見た目で、「中国の竜に酷似している」とフレーザー氏は指摘する。 化石の発見が一助となり、この謎めいた生物の実態に光

    2億4000万年前の「竜」、全身の化石を科学者が公開
  • 米月着陸船オデュッセウス、月面で横倒しに 開発企業CEO

    (CNN) 米インテュイティブ・マシンズは23日の記者会見で、同社が開発した月着陸船「オデュッセウス」が月面で横倒しになっていることを明らかにした。 オデュッセウスは22日、歴史的な月面着陸を成功させた。インテュイティブ・マシンズは直後にX(旧ツイッター)で、オデュッセウスは「直立している」と説明していた。 しかし同社のスティーブ・アルテマス最高経営責任者(CEO)は、その後のデータを見ると、オデュッセウスは月の石につまずいて横倒しになった可能性が高いとの見解を示した。 アルテマス氏によると、オデュッセウスは時速約9.6キロで降下し、時速約3.2キロで月面を水平に移動した後、月面でつまずいて横倒しになったという。記者会見では小型の模型を使って問題を説明した。 アルテマス氏はまた、オデュッセウスは安定した状態にあると強調。太陽光パネルには日光が当たっており、バッテリーの充電は全く問題なく行わ

    米月着陸船オデュッセウス、月面で横倒しに 開発企業CEO
  • 古代の巨大ザメ「メガロドン」、これまでの想定よりほっそり? 新研究

    これまでのメガロドンの外見の復元は、現代のホホジロザメの体形を基に行われていた/DeAgostini/Getty Images (CNN) 「MEG ザ・モンスター」などの映画に描かれた先史時代の巨大ザメ「メガロドン」は実は、これまで考えられていたよりも体が細かった――。そんな新たな研究結果が発表された。 メガロドンの生物学的特徴については多くの謎が残っているが、これまで外見のモデリングにはホホジロザメが使われてきた。 しかし、米デポール大学の島田賢舟教授やカリフォルニア大学リバーサイド校の博士候補生フィリップ・スターンズ氏らが率いるチームの新たな研究では、メガロドンはホホジロザメよりも体が細かったことが示唆されている。 メガロドンが生息していた時代は2300万年以上前。既に絶滅しており、化石の入手は難しい。サメの歯の化石は豊富に残っているが、サメの体は主に骨ではなく軟骨でできており、体の

    古代の巨大ザメ「メガロドン」、これまでの想定よりほっそり? 新研究
  • 小惑星の標本閉じ込めた頑固な留め具、やっと開いた NASA

    (CNN) 米航空宇宙局(NASA)は11日、地球近傍小惑星「ベンヌ」で回収した貴重な標を閉じ込めたまま、なかなか開かなかった2個の留め具を、数カ月かけてようやく開くことができたと発表した。 NASAはこれまでに、探査機「オシリス・レックス」がベンヌで採集した岩石や粉じん約70グラムを回収している。ところが昨年10月、標採集に使ったロボットアームの内部にあるカプセルに一部の物質が残り、手の届かない状態にあることを明らかにした。 ロボットアームTAGSAMのヘッド部分は35個の留め具で閉じられていて、そのうち2個がなかなか開けなかった。 こじ開けるのは簡単ではなかった。標を傷つけたり汚したりするリスクを最小限に抑えるため、NASAは事前に承認された機材や道具を使う必要があった。 そうした道具は狭い空間の中で機能するものでなければならず、長さや重さ、動かす範囲にも制約があった。 「キュレ

    小惑星の標本閉じ込めた頑固な留め具、やっと開いた NASA
  • ウィキペディアで最も閲覧されたページ、2023年は「ChatGPT」

    今年ウィキペディアで最も閲覧されたのは「ChatGPT」に関するページだった/Leon Neal/Getty Images (CNN) オンライン百科事典の「ウィキペディア」で2023年に最も閲覧されたページ上位25件が5日発表され、上位ページは人工知能(AI)の技術革新に対する世界の関心や、今年死亡した人々、ウェブサイトの流行に影響を与えるインド人利用者の力の増大を反映したものとなった。 ウィキペディアは非営利団体「ウィキメディア財団」が運営している。同財団がCNNと共有したデータによれば、ウィキペディアの今年の閲覧数はこれまでに840億回にのぼる。 米オープンAI社の対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」に関するページは今年ウィキペディアで最も閲覧されたページとなり、閲覧数は4949万406回を記録した。 財団の広報部門のトップはCNNの取材に対し、「ChatGPTの科学技術

    ウィキペディアで最も閲覧されたページ、2023年は「ChatGPT」
  • 「世界一孤独な羊」、崖のふもとから救出される 英スコットランド海岸

    (CNN) 英スコットランドの海岸でこのほど、崖のふもとにたった1頭で暮らしていた「世界一孤独な羊」が救出される出来事があった。 フィオナはふもとの洞窟で少なくとも2年間暮らしていたとみられる。幼い頃に崖から転落したと考えられているが、これまでは誰も救出に意欲を見せず、その手だてもなかった。 フィオナを救出したのは農家5人のグループ。崖をロープで降り、布製の飼料袋にフィオナを入れると、ウインチで引き上げた。袋には小さな穴を空けて、鼻先を外に出せるようにした。 救出に加わった男性はフィオナについて「始終リラックスしていて、我々が引き上げる時などは草をかんでいた。これまで見たことがない現実離れした光景だった」と振り返った。

    「世界一孤独な羊」、崖のふもとから救出される 英スコットランド海岸
  • 化石燃料の採掘中に発見された温暖化対策のカギ

    (CNN) 化石燃料を探し求めてフランス北東部を採掘していた2人の科学者は、自分たちが気候変動対策を加速させうる発見をするとは予想していなかった。 ジャック・ピロノン氏とフィリップ・ド・ドナート氏はフランス国立科学研究センターの研究主任。地下深部岩石層の水に溶解しているガスを分析できる「世界初」の特殊な探査機を使って、ロレーヌ鉱山盆地下層のメタン量を調査していた。 数百メートル掘り進んだところで、探査機は低濃度の水素を検知した。「これにはたいして驚かなかった」とピロノン氏はCNNに語った。掘削した穴の表面付近で少量の水素が検知されることは珍しくない。だがさらに掘り進めるにつれ、水素濃度は地下1100メートルで14%、1250メートルで20%と上がっていった。 ひょっとすると、過去最大級の「ホワイト水素」貯蔵層かもしれないとピロノン氏は言う。今回の発見で、すでに関心を集めている水素がさらに盛

    化石燃料の採掘中に発見された温暖化対策のカギ
  • 珍しい化合物、「モナリザ」から検出 名画の新たな秘密が研究で明らかに

    (CNN) レオナルド・ダビンチは、画家であり発明家、解剖医でもあったが、それは人の才能のごく一部に過ぎない。今やその多才ぶりに革新的な化学者の一面も加えることができる。名高い代表作の「モナリザ」について、この巨匠は従来の想定より実験的な制作を行っていたことが分かった。人の生み出した公算が大きいある技法が、100年後の作品でも確認できる。新たな研究で明らかになった。 X線解析と赤外線分光法を駆使して、フランスと英国の科学者チームは希少な無機化合物が同作に含まれているのを突き止めた。この発見は、1500年代初頭の作品である「モナリザ」がどのように描かれたかについて新鮮な示唆を与えてくれる。当該の研究は米化学協会の学会誌に掲載された。 鉛白の顔料や油と共に、鉛ナクル石と呼ばれる化合物が、作品の基層から見つかった。2019年に発表された論文は、この物質をレンブラントの17世紀絵画数点の中で確

    珍しい化合物、「モナリザ」から検出 名画の新たな秘密が研究で明らかに
  • 死者を葬る人肉食、1万5000年前の欧州で普及 英研究

    研究者らは以前から英国のゴフ洞窟でカップ形の頭蓋骨を発見していた/Derek Adams/Trustees of the Natural History Museum (CNN) およそ1万5000年前の欧州では、葬儀の習慣として死者の肉をべる人肉が一般的に行われていたという研究結果が、このほど学術誌に発表された。 英イングランドのゴフ洞窟ではこれまでにも、かじられた痕跡がある人骨やカップ形に加工された頭蓋骨(ずがいこつ)が見つかっている。しかし今回の研究では、欧州各地にそうした習慣があったことが分かった。 英ロンドンにある自然史博物館の研究チームは、後期旧石器時代の1万1000~1万7000年前に栄えたマグダレニアン文化の遺跡を調査。文献を調べて人骨が出土している59遺跡を特定した。遺跡はフランスを中心に、ドイツスペインロシア、英国、ベルギー、ポーランド、チェコ、ポルトガルに点在

    死者を葬る人肉食、1万5000年前の欧州で普及 英研究
  • 古代ローマ時代の剣4本、イスラエルの洞窟で発見 1900年前のもの

    イスラエルの死海沿岸付近にある洞窟で、古代ローマ時代の剣4と、ピルムと呼ばれる柄付きの武器1が見つかった/Oriya Amichai/Israel Antiquities Authority (CNN) イスラエルの死海沿岸付近にある洞窟で、考古学者のチームが古代ローマ時代の剣4と、ピルムと呼ばれる柄付きの武器1を発見した。 イスラエル考古学庁の6日の声明によると、これらの珍しい武器はエン・ゲディ自然保護区で見つかった。木や革でできた鞘(さや)に収められていたという。

    古代ローマ時代の剣4本、イスラエルの洞窟で発見 1900年前のもの
  • 逆さづりでのサイ空輸、保護活動に極めて重要な理由とは

    (CNN) アフリカのサバンナ上空で逆さづりのサイが揺れる光景は、笑ってしまうほどシュールに見える。しかし、当のクロサイにとって新天地への空輸は笑い事ではなく、生き残りを賭けた旅だ。 大半のサイの移動はトラックで行われるが、中には陸路ではたどり着けない場所もある。そこで保護活動家は10年前、ヘリコプターを使ってアクセス困難な地域に不定期に行き来する取り組みを始めた。空輸の場合、サイは横向きに担架に乗せられるか、足から宙づりにされる。 担架を使うよりも素早く簡単かつ安価に運べることから、保護活動家の間では逆さづりが好評だ。ただ、逆さの姿勢がサイにどのような影響を与えるのか、これまでは明らかになっていなかった。 その答えを探るべく、ナミビア政府は米コーネル大獣医学部の研究チームに調査を依頼。1月に発表された研究結果は驚くべきものだった。野生動物保全医学専攻の上級講師、ロビン・ラドクリフ氏は「サ

    逆さづりでのサイ空輸、保護活動に極めて重要な理由とは
  • 火星探査機キュリオシティ、岩石層で「自撮り」

    (CNN) 米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「キュリオシティ」がこのほど、好奇心をかきたてる岩石層で「自撮り」を行ったことがわかった。 キュリオシティは今月16日と26日、ロボットアームを使って60枚の画像を撮影し、「マストカム」で「Mont Mercou」と呼ばれる岩石層の画像を11枚撮影した。この名前はフランス南東部のノントロン村近郊の山にちなんだもの。 キュリオシティの左に、高さ約6メートルの露頭が見える。キュリオシティは岩石層近くの岩の試料を採取するためにドリルを利用した。これまでにキュリオシティが集めた30個目の試料となった。 キュリオシティはドリルを使って資料を粉状にして、探査機の計器に入れる。そうすることで科学者は地域の岩の成分について探査機の計器からのデータを分析できるようになり、火星の過去に関する新しい視野が広がるかもしれない。 この地域の岩は粘土層が豊富な場所から硫

    火星探査機キュリオシティ、岩石層で「自撮り」
  • 「悪夢」治療のアプリ、イラク帰還兵の父に息子が開発 米

    タイラー・スクルザセクさん(右)は父親のパトリックさんが悪夢を見るのを止めようとアプリを開発した/Courtesy of Lauren Hoppenrath (CNN) イラク戦争から帰還した後、何年も恐ろしい悪夢に悩まされていた元米軍兵士の息子が、治療用のアプリを開発した。父の症状はすっかり消え、このアプリを使ったキットは2020年11月に米品医薬品局(FDA)の認可を受けた。 米軍兵士だったパトリック・スクルザセクさんは06年からイラクへ派遣され、武装勢力の拠地だったファルージャとラマディの戦場へ燃料を運ぶ車列を指揮した。1年後に帰還して家族との再会を喜んだのもつかの間、夜な夜な恐ろしい悪夢に襲われるようになった。 「目を閉じるのが怖かった」「生々しい夢にのたうち回り、いつも汗まみれで目覚めた」と振り返る。帰還兵に悪夢障害や自殺が多発することは退役軍人省も把握していたが、解決策があ

    「悪夢」治療のアプリ、イラク帰還兵の父に息子が開発 米
  • 飛んで跳ねて登って 昆虫を模倣した小型ロボットの世界

    (CNN) ロボットといえば、大半の人は巨大ロボットか、少なくとも人間大のロボットを思い描くだろう。しかし、今、世界のロボット研究者たちが重点的に取り組んでいるのは昆虫ほどの大きさの(および昆虫よりも小さな)ロボットだ。 ロボット研究者らを昆虫型ロボットの研究に駆り立てているのは、昆虫の体の小ささだけではない。彼らは、ノミやハエといった6脚の生き物の日常生活を構成する多くの複雑な作業や身体技能にも着目している。 ロボット開発の課題は、ロボットをどれだけ大きく、強力にできるかだけではない。ロボットがどれだけ小さく、賢いかも重要だ。単純なロボットの一団を指揮できれば、どんなことが可能になるか。飛んだり、水面を走り抜けたり、天井まで飛び跳ねたり、さらに群れで行動できるロボットが存在したら、一体どんな使い方ができるだろうか。 米カーネギーメロン大学の助教でロボット工学が専門のゼイネップ・テメル氏

    飛んで跳ねて登って 昆虫を模倣した小型ロボットの世界