年末に、久しぶりに大学のジャズ研の後輩と連絡を取った。高校・大学と同じなのだが、学生時代から音楽に打ち込み、卒業後もアルバイトをしながらジャズミュージシャンとして活動している、東大生には珍しいタイプだ。彼はギタリストで、奥さんもジャズピアニストとのこと。 成り行き上、生命保険の話になるわけだが、知り合いの外資系生保の営業マンの勧めで、年払いで50万円近い保険に加入していると聞いて、驚いた。企業勤めではないので備えを厚めに、というロジックは理解できるが、彼の収入では自由になるお金のうちかなり大きな割合(おそらく、貯蓄の100%だろう)を、短期で流動性がなく、いざお金が必要なときに融通が効かない(当初10年は解約ペナルティを取られる)生命保険商品に投入することが、本当に彼のためになるのだろうか。 生命保険を通じた貯蓄のメリット・デメリットを説明すると、彼は後悔していた。知っていたら、ここまで大