教員という職業は、大変な割に過小評価されています。一方で、得られるものが非常に大きい職業であることも事実です。ほとんど勉強に無関心な生徒たちで埋め尽くされた教室で教えるという経験は、本当に多くのことを教えてくれます。ここでは、元教員の筆者が、教員生活で得られた教訓のうち、今でも役立っているものを紹介します。 前提として、筆者は数年間、優秀な中学生、高校1年生、コミュニティカレッジの学生など、さまざまな年齢の生徒に英語と美術を教えていました。そこで得られた教訓は、とても普遍的なものでした。 1. 自分の言ったことが相手に伝わっていると思うな 私たちは、ずいぶん昔に学んだ基本的なことをあたりまえだと思ってしまう節があります。また、他者とのコミュニケーションで認識を揃えることの難しさと言ったら。今でも覚えているのが、「ハウツー文の書き方」という文章を書いたときの大失敗です。接続詞の使い方などの基
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