日本国内における新型コロナウイルスの流行を受け、「病院船」の保有についての議論が再燃しています。単純に考えてあったほうがよいであろう病院船ですが、もちろんデメリットもあり、これまで自衛隊は保有するに至っていません。 新型コロナウイルスでにわかに注目を集める病院船 2020年1月に初めての感染者が確認されて以来、日本国内における新型コロナウイルスの感染者数は徐々に増加しつつあります。そのようななかでにわかに注目を集め始めているのが、病院機能を持った大型船である災害時多目的船、いわゆる「病院船」です。 その理由は、もし病院船があれば、ウイルスに感染した人々を洋上で隔離したまま治療することができるというものですが、もし実際に日本が病院船を持とうとした場合、ほかには一体どのようなメリットがあるのでしょうか。 拡大画像 アメリカ海軍の病院船「マーシー」。患者用の病床数は1000床以上という(画像:ア