コロナ禍で低迷した高速バスですが、そのなかで急成長した路線もあります。本数は6年で53倍、他社も共同運行に加わり時間によっては“4台運行”も。この路線が地域を蘇らせる可能性すらあります。 増便!増便!増便! 高速バスの新たな幹線 コロナ禍から回復途上の高速バス業界で、驚くようなペースで増便を繰り返しているのが、神戸・大阪と兵庫県三田(さんだ)市を結ぶ神姫バスの路線です。いずれも所要時間1時間強の短距離・自由席路線で、三田市内ではニュータウン内に多くの停留所が設けられ、きめ細かく系統が設定されているのが特徴です。 高速バスのニュータウン路線は、名古屋~西桑名ネオポリス(三重県)線など中京地区が充実しています。しかし大阪~三田線は、2018年に誕生してわずか数年で、1日に53往復(平日ダイヤ。以下同じ)と、それらを軽く追い抜いてしまいました。急成長の背景を探ります。 拡大画像 神姫バスの「関学