日産自動車の資金を私的に流用したなどとして逮捕された前会長のカルロス・ゴーン被告。会長兼最高経営責任者(CEO)を兼務する自動車大手ルノーのお膝元、フランスでも動揺が広がる。生産現場では「コストカッター」の異名を取るゴーン被告が断行したリストラに対する強い怒りの声があふれていた。【フラン(仏北部)三沢耕平】
日産自動車の資金を私的に流用したなどとして逮捕された前会長のカルロス・ゴーン被告。会長兼最高経営責任者(CEO)を兼務する自動車大手ルノーのお膝元、フランスでも動揺が広がる。生産現場では「コストカッター」の異名を取るゴーン被告が断行したリストラに対する強い怒りの声があふれていた。【フラン(仏北部)三沢耕平】
逮捕、起訴された男がサイトで注文した偽造運転免許証。大きさやデザインは本物と酷似している=愛知県常滑市の県警中部空港署で2018年12月3日午後4時44分、井口慎太郎撮影 インターネット上で運転免許証の偽造を請け負うサイトが存在し誰でも注文できる状態になっている。愛知県警は実際に注文した男を逮捕したものの、海外にサーバーが置かれていることなどから、運営者は特定できていない。偽造運転免許証を身分証明に悪用した犯罪も相次ぐ一方、こうしたサイトの閲覧防止などの対策は追い付いていない状況だ。【井口慎太郎】 名古屋税関の職員が2018年10月26日、中部空港島にある中部外郵出張所で、中国から国際郵便で送られてきた封書の中に「運転免許証」を見つけた。通報を受け県警が調べると、大きさや形は本物と酷似していたが、「交」の文字の透かし模様がなく、ICチップも埋め込まれていない偽造品と分かった。
沖縄県の米軍普天間飛行場の辺野古移設を巡り、モデルでタレントのローラさん(28)が埋め立てに反対の署名をするよう、写真共有アプリ「インスタグラム」で呼びかけた。多くの賛意が寄せられた一方で、ネット上に「モデルのくせに」「対案を出せ」といった書き込みが相次いでいる。芸能人が政治的な事案に触れるとバッシングが広がる背景には何があるのだろうか。【江畑佳明】
鳩山元首相の事務所に保管されていた「普天間移設問題に関する米側からの説明」と題された文書。「極秘」のスタンプが押されている=東京都千代田区で2018年12月20日、山下浩一撮影 鳩山由紀夫元首相(2009年9月~10年6月)が、在任中に自らが保有していた公文書の大半を退任直前に廃棄したと毎日新聞の取材に証言した。沖縄県・米軍普天間飛行場の県外移設問題などに関する一部の文書は個人事務所や自宅に持ち出したものの、政権の全貌が分かる記録は残っていないという。鳩山氏は「作成元の省庁が保存していると思い捨ててしまったが、省庁で見つからなくなっているものがある」とも証言する。首相が退任する際に公文書を保存するルールはなく、廃棄や散逸の危険にさらされている。 鳩山氏は公文書を廃棄したことを悔やみ、首相が持つ公文書の保管のあり方に一石を投じたいとして、取材に応じた。
日本政府は26日、国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を正式に表明する。国際機関からの離脱は戦前の国際連盟以来では――と世の関心は高い。満州事変は侵略だとして撤兵を迫られ、松岡洋右(ようすけ)首席全権が連盟総会を退席した一件とも重なるようだが、実際はどうなのか。【和田浩幸、宇多川はるか】 政府のIWC脱退方針についてメディアは「極めて異例」「戦後ほとんど例がない」などと報道。ネット上で<『脱退』と来れば松岡洋右>や<主張が受け入れられないとケツをまくるのはお家芸>との声も上がる。 だが、外務省職員は「国際機関からの脱退は全然まれではない」と話す。例えば、ゴムや砂糖など1次産品の価格安定や開発途上国の所得改善を図る「1次産品共通基金(CFC)」を、日本は2013年に脱退した。同省経済安全保障課によると、基金の需要がない上に運営費がかさんでいたという。経済協力開発機構(OECD)のシンクタンク「
興和(名古屋市)と農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)は5日、ミノムシから糸を取る技術を開発したと発表した。自然繊維で世界最強とされるクモの糸よりも強く丈夫なことも発見した。新しい繊維などの材料として、自動車や航空機への応用が期待できるという。 ミノムシはミノガの幼虫。カイコやクモと同様、たんぱく質でできた糸を吐く。実験の結果、強度や丈夫さが優れているクモの糸に比べ、ミノムシの糸は、丈夫さでは約2・2倍、強度で約1・8倍など、すべての項目で上回った。そこで、自動車の外装にも使われる繊維強化プラスチック(FRP)にミノムシの糸を組み込んだところ、従来のFRPの数倍の強度になったという。他にも340度までの耐熱性があり、代表的なナイロン糸の5分の1の細さであるなど、さまざまな利点が見つかった。 ミノムシの糸は真っすぐに取り出せない難点があり繊維として使えなかった。しかし特殊な装置を
医療用光学機器の世界的メーカー、オリンパス(本社・東京)の十二指腸内視鏡による検査・治療後、欧米の患者190人以上が抗生物質の効きにくい薬剤耐性菌に感染していた。内視鏡の洗浄、滅菌しにくい構造が原因の可能性がある。米医療機関への注意喚起は積極的に行わないよう社内メールで指示していたことも判明した。 死者も複数出ている。感染が直接の死因かどうかは不明だが、米国内では35人死亡の報道もある。遺族らは約50件の損害賠償訴訟を起こした。 共同通信が参加する国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が今春から医療機器全般の事故を世界規模で調査した。 この記事は有料記事です。 残り323文字(全文596文字)
【パリ会川晴之】トランプ米大統領は11日、中間選挙後初の外遊先となるパリ訪問を終え、帰米した。第一次世界大戦終結100周年記念式典などに参列するのが最大の目的だったが、10日は「悪天候」を理由に、米戦没者約2000人が眠るパリ郊外の墓地訪問を取りやめた。11日にも各国首脳が参加した国際会議を欠席するなど、傍若無人とも言える行動に国内外から批判が出ている。 トランプ氏は9日夜にパリ入りし、10日はパリから約85キロ離れた激戦地ベローで開かれた米兵の追悼式典に参加する予定だった。ヘリコプターで移動するはずだったが、悪天候のために断念した。米国の指導者としては、この追悼式典も重要で、米国内では「雨天は予想できたはずで、(車を使うなどの)予備プランを持っておくべきだった」などの批判が出ている。
レンタカー会社の窓口で定額乗り放題の説明を受ける外国人観光客=福岡市博多区で2018年10月25日、西嶋正法撮影 外国人のレンタカー利用者を対象に九州の高速道路を定額で乗り放題とする「九州エクスプレスウエーパス」(KEP)を巡り、利用者が割引対象外の都市高速(福岡市、北九州市)を乗り放題と勘違いし、精算時にトラブルとなるケースが相次いでいる。利用者が追加請求に応じないためレンタカー会社が代金を肩代わりするケースもあり、関係者は「都市高速もKEPへの参加を検討してほしい」と話している。 KEPは、九州を訪れる外国人観光客を増やそうと、西日本高速道路九州支社や大手レンタカー会社、国土交通省九州運輸局などでつくる「九州レンタカードライブ振興協議会」(事務局・九州運輸局)が2014年度に始めた。2日間3500円、10日間1万1500円など定額料金を払ってETC(自動料金収受システム)カードを借りれ
探査機「オシリス・レックス」で小惑星ベンヌの試料採取を目指す米航空宇宙局(NASA)のポール・エーブル博士がこのほど、東京都内で講演し、日本の小惑星探査機「はやぶさ2」との協力関係について語った。両機が表面からの試料採取に挑む小惑星は見た目がそっくりで、エーブル博士は「双方の試料を比較することで、より多くの科学的な知見を得られる」などと宇宙航空研究開発機構(JAXA)とタッグを組むメリットを語った。【池田知広】 エーブル博士は、NASAの小天体探査の主任研究員。今年6月に小惑星リュウグウに到着したはやぶさ2と、来月にもベンヌに到着が予定されるオシリス・レックスの両プロジェクトをつなぐ橋渡しの役割も担っている。最近になって、いずれの小惑星もそろばん玉のような形をしていることがはっきりと分かってきた。エーブル博士は「NASAの同僚から『間違えてリュウグウに行ってしまったんじゃないか』と言われた
今年で40周年を迎えた、児童文学シリーズ『ズッコケ三人組』。1978年に第1巻が発表されて以来、“中年篇”と合わせて、現在までに実に61冊を刊行。老いも若きも、学校の教室や図書館で本シリーズを目にした人は多いのではないだろうか。“お金儲け”など、児童文学としては異例の題材を取り上げ、「それを読んでベンチャー企業を立ち上げた読者もいた」という巻もある本作。著者の那須正幹氏に、本作が与えてきた影響、そして現在の子どもたちに思うことを聞いた。 【画像】ハチベエは“でき婚”⁉ 賛否両論、中年になったズッコケ三人組 ■ライバルは江戸川乱歩? 「最長不倒を目指したい」 2018年、区切りの誕生40周年を迎えた大ベストセラー『ズッコケ三人組』シリーズ。ほぼ年2冊という刊行スケジュール、さらに他の作品も抱えた執筆活動は多忙を極めていたと思われるが、作者の那須正幹氏は「スランプに陥ったことは一度もなかった」
「在日コリアンらの排斥」を訴えるブログの呼び掛けに応じ、多数の読者が2017年、各地の弁護士を対象に計約13万件の懲戒請求を出した問題で、実際に請求書を出した女性(50歳代、首都圏在住)が毎日新聞の取材に応じた。女性は「ブログに不安感と恐怖感をあおられた。洗脳状態だった」などと主張し、「現在は請求したことを後悔しており、謝罪文を送付して一部の弁護士とは和解した」と話した。【後藤由耶/写真映像報道センター】 女性があおられたとするのは「余命三年時事日記」と題された匿名の筆者によるブログ。「南北朝鮮人は日本の癌(がん)」などとしたうえで、読者に(1)「在日」と見なした人物を「不法残留者」として入国管理局に通報すること(2)「反日」などと見なした人を外患誘致罪などで検察に告発すること(3)朝鮮学校への補助金停止に反対する弁護士会長声明に賛同することは「確信的犯罪行為」などと理由を付けて、賛同した
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