2日も岐阜県多治見市で40度を超えるなど記録的な猛暑が続く今夏、日差しを遮る有効な手段の一つとして、改めて日傘に注目が集まっている。これまで男性にはなかなか広がらなかったが、今年こそ、「男の日傘」は定着するのか。 2日午後3時すぎ、厳しい日差しがアスファルトに照りつける銀座の街を歩いた。数分で額から汗がしたたり落ちる。持参した温度計は36度を指した。 女性はあちこちで日傘を開いているが、男性の日傘は見当たらない。記者(28)は勇気を出して日傘を開いた。猛暑が続いていた先月下旬、生まれて初めて買ったものだ。黒地に白いチェック柄の折りたたみタイプで雨晴兼用。「紫外線カット率99%以上」とある。 日傘で、頭から胸にかけて日陰ができ、頭上の熱が引いていく。だが、すれ違う人たちがちらっと自分を見る視線が気になる。 環境省は2011年、上着を脱いで日傘を差すと発汗量が2割抑えられるという調査結果を発表