会談を前に社民党の福島瑞穂党首(中央)と握手を交わす菅直人首相。左は重野安正・社民党幹事長=6日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影) 「私がぶち切れないようによろしくお願いします」 6日午前、首相官邸で菅直人首相との党首会談に臨んだ社民党の福島瑞穂党首は、本人いわく「最後に冗談めかして」、こんな言葉を首相に投げかけた。 だが、首相には明確な圧力として伝わった。 首相は即座に、社民党が嫌がる武器輸出三原則見直しの「先送り」を北沢俊美防衛相に指示した。首相自ら兵器の国際共同開発の重要性を語ってきたが、社民党への配慮で撤回された。 ねじれ状態で迎える来年の通常国会。衆院は議長と欠員1を除いて478議席。民主、国民新両党の308議席に、与党系無所属など5議席を加えても「再議決」に必要な3分の2超の319議席には、6議席足りない。これを埋めるのが、社民党の6議席だ。 自民、公明両党が政権との対決姿勢を強め