経済に関するtamurin7のブックマーク (9)

  • 銀行の金庫に「俺の金」は無い - 経済学を疑え!

    はじめに 望月慎氏とGokai氏(ななみのゆう氏)の万年筆マネーに関する論争について書いておきます。 togetter.com 万年筆マネーというのは銀行による信用創造を説明する際によく使われる言葉で、銀行が帳簿に数字を書くだけで預金通貨が生まれるとするものです。*1 Gokai氏はこの万年筆マネーというものを否定しています。 銀行が貸し出しをする際に帳簿に数字を書き込んだとしても、それと同額のMB(現金や日銀当座預金)を用意しているのだから万年筆でお金を作ったことにはならないと言っているようです。 望月氏はそれに対し、銀行は同額のMBを準備してはいないということを決済尻の観点などから説明しているのですが、Gokai氏は納得しなかったようですね。 銀行の金庫に「俺の金」があるという勘違い 私から見ると、Gokai氏はある根的な勘違いをしていて、望月氏はその勘違いを直接指摘できていないよう

    銀行の金庫に「俺の金」は無い - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2020/09/06
    “銀行の金庫に預金者のお金は1円たりとも無い” “預金者のお金は帳簿上の数字” “他行の口座に送金をした時、銀行間を移動するのは銀行が保有するMBであり、送金した人のお金ではない”
  • BSの右側(貸方)は絶対に調達なのか - 経済学を疑え!

    はじめに バランスシート(BS)を見ると、右側は調達、左側は運用だと言う人が居ますよね。 資金や借金でお金を調達して、そのお金をBSの左側にある資産に変えて運用しているという具合です。 簿記の教科書などにもそう書いてありますし、間違いではありません。 しかし、どんな経済主体のBSについても必ず同じことが言えるのでしょうか? 結論から言えば、そうではないのです。 BSの右側が全て調達だと言えるのは、その経済主体がお金の利用者(ユーザー)である場合です。 お金の発行者(イシュアー)のBSの場合は、その右側は必ずしも調達ではありません。 お金の発行者と利用者 お金というものは、誰かが発行しています。 皆さんの財布に入っている日銀行券(日銀券)。 これは誰が発行しているのかと言えば、もちろん日銀行(日銀)です。 「日銀は日銀券の発行者である」と言えば、反論する人は居ないでしょう。 それに対し

    BSの右側(貸方)は絶対に調達なのか - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2020/09/02
    “銀行のBSを見て「右側の預金で調達している」と言っている人がもし居たら、それは一般的な(お金の利用者の)BS解釈をお金の発行者のBSに当てはめているのであり、ナントカの一つ覚えだと言って良い”
  • なぜ金利は椅子取りゲームではないのか - 経済学と会計学のあいだ

    次のようなお話を聞いたことはないだろうか? 銀行は人々にお金を貸すが、返すときには利子が付くので、その分のお金をどこかから集めてこなければならない。ところが最初に貸したときには利子分のお金は発行されていないので、お金の量全体が増えなければ、返済することができない破産者が必ず出る。だから人々はお金を返すために、銀行からの借入を永久に増やし続けなければならない。 そしてこの手の話*1は、だから資主義は必ず崩壊するのだとか何とかいう話に続く。さて、仮にこの話が正しければ、借入がただ一回だけ行われ、その返済期日に元利金のすべてが返済されなければならない(借り換えや追加の貸し出しが行われない)世界では、必ず破産者が出ることになる。当か? まず単純なケースとして、銀行の貸出金利と預金金利が同一のケースを考えよう。企業は100の原価で生産した商品を、いくらでもいいが、120で売却するとしよう。このと

    なぜ金利は椅子取りゲームではないのか - 経済学と会計学のあいだ
    tamurin7
    tamurin7 2020/08/12
    まぁそうなんだけど、銀行が配当を留保して自己資本化すればその分だけ足りなくなるし、全て配当するにしても金利という口実で搾取が起きることに変わりはない。
  • "credit"という単語のコアイメージを掴もう - 経済学を疑え!

    "credit"を安易に“信用”と訳すな "credit"という英単語の意味をご存じでしょうか。 信用、その通りです。 しかし、他にもいろいろと意味があるのです。 例えば、掛け売り、信用貸し、債権、預金という意味があります。*1 また、動詞としてはもちろん「信用する」という意味なのですが、「貸方(かしかた)に記入する」という意味もあります。 貸方というのは簿記の用語で、バランスシートの右側、負債を記入する側のことです。*2 こんなにたくさんの意味があるのに、"credit"という単語が出てくると私たちは即座に“信用”という言葉に変換して分かった気になってしまいます。 たとえば、次のような文です。 Money is credit. *3 この文は普通、「貨幣とは信用である」と訳されます。 しかし、「貨幣とは信用である」と言われて意味が分かるでしょうか? 正直な人なら「良く分からない」と言うで

    "credit"という単語のコアイメージを掴もう - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2020/01/10
    ゲームセンターの店主がゲーム機の中のボタンを押してクレジットを増やすのと同じように、銀行の担当者はキーボードを叩いて預金通貨を増やす。万年筆マネー=キーボードマネー=(ゲーム機の)クレジットマネー
  • 消費税増税は“正解”なのか - 経済学を疑え!

    先日ある人にこんなことを聞かれました。 「テレビの討論番組で消費税増税について賛成派と反対派が延々と議論していたが、結局どっちが正解なのか。実際に増税されたということはそれが正解なのか」 結局その時は時間が無くなって話せなかったので、私なりの回答をここに書いておこうと思います。 結論から言えば、富裕層にとっては消費税を増税することが正解で、庶民にとっては増税しないことが正解です。 私たちの目指すべきところが経世済民(世の中をよく治めて人々を苦しみから救うこと)なのだとすれば、庶民が得をするように、すなわち消費税は増税しないこと、もっと言えば減税したり廃止したりすることが正解となります。 詳しく説明しましょう。 ルールを変更すると何が起きるか まず、税制というのはルールです。 当たり前ですよね。 世の中に色々あるルールのうちの1つが、何かを買う時に消費税として8%上乗せして払うというルールで

    消費税増税は“正解”なのか - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2019/12/05
    “富裕層による庶民の奴隷化を押し進めること(もう少しマイルドに表現するなら貧富の格差を拡大すること)が私たちの目指すところであれば、消費税はどんどん上げて法人税はゼロにするのが正解”
  • ビットコイン急騰、一頭の「クジラ」原因だった?

    2017年のビットコインの価格急騰は、暗号通貨業界用語で「クジラ」と呼ばれるたった1人の大口ビットコイン保有者による市場操作が引き起こした可能性が高い——。ある研究チームが発表した論文はこう指摘している。 2017年1月には1000ドルに満たなかったビットコインの価格は、12月には1万9000ドル以上へと跳ね上がった。 テキサス大学のジョン・グリフィン教授とオハイオ州立大学のアミン・シャムス専任講師は2018年、論争の的となる論文を発表した。その内容は、2017年、それまで低迷していたビットコイン市場において、わずか2、3人の大口投資家がステーブルコイン(安定通貨)「テザー(Tether)」を使ってビットコインの価格を押し上げたと結論付けたものだ。 現在、グリフィン教授とシャムス専任講師は、その動きの背後にいたのは、たった1頭のクジラだった可能性が高いとブルームバーグに述べている。香港を拠

    ビットコイン急騰、一頭の「クジラ」原因だった?
  • モノポリーで考えるお金と経済の本質 - 経済学を疑え!

    モノポリーというゲーム 「モノポリーというゲームを知っていますか?」 「聞いたことはあるけど、やったことは無いな」 「数人でプレイするボードゲームなんですが、資主義社会のルールを学ぶことが出来るゲームなんですよ」 「へぇ。どんなゲーム?」 「土地を所有してレンタル料を搾取し、その土地に家やホテルを建てて搾取するレンタル料を高額にするなどして、他のプレイヤーを破産に追い込むゲームです」 「ほう。搾取のゲームってわけか」 「そうですね。所有をすれば搾取が出来る、という資主義社会の基的なルールを、ゲームの中で体験的に学ぶことが出来ます」 「へぇ」 「このゲームでは、バンカーという役割を担当する人が必要です」 「バンカーって何?」 「争い合うプレイヤーとは別に、ゲームを取り仕切る人のことです*1」 「ふむ。ゲームの進行役ってわけか」 「その通りです。このバンカーは、実際の経済の中では何に当た

    モノポリーで考えるお金と経済の本質 - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2019/05/31
    モノポリーのプレイヤーが「もっと税金を増やしてバンカーの財政を再建しないと!」とか言い出したら笑い話なんだけどなぁ。
  • 所有はアタマの中にある - 経済学を疑え!

    所有は客観的事実ではない 「今回は、所有について考えるよ」 「所有……前にも所有について考えたような」 「そうだね。もう少し深く考えてみよう」 「別にいいけど」 「僕が最近読んだでは、所有についてこんな風に書かれていたよ。『所有は全部、マボロシ』だと」 悪魔とのおしゃべり 作者: さとうみつろう 出版社/メーカー: サンマーク出版 発売日: 2017/10/24 メディア: 単行(ソフトカバー) この商品を含むブログ (7件) を見る 「所有はマボロシ? ……どういうこと?」 「所有というものを証明する明確な証拠は無いからね」 「そうなの?」 「マイがあるモノ……たとえば金貨を1枚所有しているとするよね。でも、マイがその金貨を所有しているということを客観的に証明する方法は無いんだ」 「なんで? 私の金貨は私のモノでしょ」 「うん。マイはそう主張するよね。でも、マイと金貨は別にヒモでつな

    所有はアタマの中にある - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2018/07/29
    “所有というものは、観測・証明が可能な客観的事実ではない” “所有は人間の頭の中にある” “所有は、人間以外のものに対しては通用しない”
  • 所有とは何か - 経済学を疑え!

    (今回の記事は前回の続きですので、まずこちらの記事から読んでいただくことをオススメします) whatsmoney.hateblo.jp 自然権の衝突 「さて、自然権の話だったね」 「うん」 「自然権って何のことだったか覚えてる?」 「うーん……。たしか2つあったよね。理想自然権と純自然権だっけ」 「そうだね。理想自然権は人間が作った権利で、『こういう権利が生まれつきあったらいいよね』と皆が思うような権利のこと。理想自然権イコール人権と言ってもいい」 「なんだ、理想自然権って人権のことだったの?最初からそう言ってくれればいいのに」 「自然権と人権をごっちゃにする人がけっこういるからね。いま話題にしようとしている自然権=純自然権は、理想自然権=人権とは全く別の概念だってことをはっきりさせたかったんだよ」 「ふーん。でも、純自然権って自由に振る舞える権利なんでしょ?人権の自由に生きる権利と似たよ

    所有とは何か - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2018/01/12
    “所有とは、法律や政府の力を借りて資源を自分の支配下に置き、他者が自然権を行使してその資源を使用することを拒否・排除することを言う”
  • 1