ツタンカーメン王の石棺のそばで、レーダースキャンについて話をする考古学者のニコラス・リーブス氏、上野由美子氏、そしてカイロ大学のレーダー専門家アバス・モハメッド・アバス氏。(PHOTOGRAPH BY KENNETH GARRETT, NATIONAL GEOGRAPHIC) 5月上旬、第2回ツタンカーメン大エジプト博物館会議がエジプトのカイロで3日間にわたって開催され、3月に実施されたツタンカーメン王の墓に関する最新の調査結果が最終日に明らかになった。 2015年、墓にはまだ発見されていない隠し部屋が存在するのではないかとの説が浮上し、その後2回にわたって玄室の壁をレーダーでスキャンする調査が行われていた。しかし意外なことに、2回目のスキャンを分析したところ、最初のスキャンとは相反する結果が示されたという。 「現時点では、最終的な結論は出ていません」とカレード・アル・アナニ考古大臣は語り
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