【ソウル=中川孝之】北朝鮮の国営ラジオは9日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記が平壌中心部の遊園地を視察した際、管理がずさんだとして、従業員らを叱り飛ばしたと報じた。 朝鮮通信(東京)が伝えた。 それによると、正恩氏は万景台(マンギョンデ)遊園地内で舗装がひび割れ、雑草が生えているのを見て激高。「人民のために服務する良心があればこうしたことはできない」と従業員を叱責した。また、同行した崔竜海(チェリョンヘ)軍総政治局長に営業の一時停止と、軍人を動員して園内を整備するよう指示したという。 一方、朝鮮通信によると、正恩氏は5日、平壌で建設中の別の遊園地を視察し、「絶叫マシン」などを「世界最上級の水準」で建設するよう指示。同氏の意外な遊園地への執心ぶりをうかがわせた。