自民党の迷走が目立った参院の「一票の格差」是正をめぐる選挙制度改革。自民党会派を離脱して改正公職選挙法に反対した脇雅史前参院幹事長は、終始自己保身が目立った古巣を「参院自民党は死んだ」と痛烈に批判。最高裁判決を軽く見る参院執行部を「法の支配でなく『阿呆の支配』」とも皮肉る。参院自民党が3大派閥の重鎮に支配される構図など、来年の政界引退を控えた立場ならではの激辛トークを炸裂(さくれつ)させた。 「せっかくだからおいしいものを食べようよ」という吹っ切れたような誘いに乗り、待ち合わせたのは東京・赤坂の「神戸牛懐石511」。「511」は、最高級のA5級牛肉のうち、さらに12段階に分かれるカテゴリーの上から2番目・「11」ランクの牛肉を使う意味という。 料理は総料理長自ら競り落とした牛を使い、旬の野菜とアレンジさせる本格派。脇さんは党参院国対委員長時代、店に同僚議員を招き、衆参勢力の異なる「ねじれ国