米国の株価とマクロ経済環境 メディア報道等を見聞きする限り、最近はトランプ大統領の旗色が悪い。弾劾で職を追われるリスクが指摘され、来年の大統領選での苦戦の可能性も伝えられている。 その中で、米国経済も減速を強めており、米中冷戦も不利な立場にあるトランプ大統領が妥協を模索しているとの話がまことしやかに流されている。 これらの議論の真偽はわからないし、もともとメディアはトランプ大統領に批判的なので、筆者の個人的な見解では、大手メディアのトランプ報道のほとんどは従来通り、疑わしいと考えている。むしろ、来年には米国株価が再び上昇トレンドに乗ってくる条件が整いつつあると筆者は考える。 筆者は、現在のマクロ経済環境と整合的な日米の株価指数(ニューヨークダウ工業株30種平均、日経平均)の「均衡値」を両国の失業率との関係(統計的には「共和分」という関係を用いて)から算出している。 もともとUCLAの名誉教