安倍晋三首相は24日、神戸市内での講演で、学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区による獣医学部開設を計画する愛媛県今治市以外にも、同学部新設を認める考えを明らかにした。 「規制改革推進の立場から、速やかに全国展開を目指す。地域に関係なく2校でも3校でも意欲あるところは新設を認める」と述べた。 首相は、自身の友人が理事長を務める加計学園を不当に優遇したとの野党の追及を念頭に、「1校に限定して特区を認めた中途半端な妥協が、結果として国民的な疑念を招く一因となった」と指摘した。獣医学部の新設には日本獣医師会の反対が強く、政府は長年認めない方針を取ってきた。 首相は欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉にも触れ、「難航してきた交渉もいよいよ大詰めだ。来月、大枠合意ができるよう、最終的な調整を急がせる」と表明。7月上旬にドイツで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて調