さて、今回は「OS X El Capitan」について。言わずとしれたOS Xの最新バージョンであり、初代Cheetahから数え12代目、14年半という歴史を重ねたOSだ。開発の先端はiPhoneなどモバイル分野へ移行し、かつてほど変化の幅は感じられないものの、しっかり見れば進化の跡はそこかしこに存在する。当コラムらしく、CUIの世界から眺めたその変化の様子をお届けしよう。 rootlessモードの導入 El Capitanでは、スーパーユーザ(root)の機能が制限される。正確にいえば、新たに導入された「System Integrity Protection」と呼ばれる機構により、UNIX系OSでは伝統的にあらゆる処理が許可されるroot -- OS Xの場合、sudoersで許可されたユーザを含む -- から一部の権限を奪うというもの。具体的には、/usr以下など特定領域へのファイルの
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