ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (59)

  • あなたの文章を真剣に読んでいた人は、今はガチャを回すのに忙しい - シロクマの屑籠

    (※この文章は、はてなダイアリー~はてなブログの昔話、それも個人への返信なので、そのあたりにご関心のない人は読まないほうがいいと思います※) 「ここに書けば誰かが真剣に読んでくれる」という期待感が今のはてなにはない - あままこのブログ 昔、はてなダイアリーをはじめとするブログ界隈の一角には、真剣に文章を読んでくれる人がたくさんいたように思う。新しいブログ記事を書くたびに読んでもらえるだけでなく、過去ログを振り返ってくれる人、過去ログを読んだうえでブロガーの一人一人の性質を憶えておいてくれる人がいた。 そのことをノスタルジックに「あの頃は良かった」と思うことはたやすい。実際、楽しいひとときには違いなかったし、十年前に懐かしいと思えるようなひとときを当時のブロガーたちが創っていたことに疑問は無い。 関連:「十年後に懐かしいと思える今を、今のお前が創るんだ!」 - シロクマの屑籠 ここから、イ

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  • 「はてな村」の史跡を振り返る - シロクマの屑籠

    www.zinseitanosiku.com 拝見しました。ブログでの言及ありがとうございます。 また、過去のネットカルチャー「はてな村」にご関心いただいたことも御礼申し上げます。 めんおうさんは、「なぜ、過去のネットカルチャーについて書いたら御礼を言われるのか」と思ったかもしれません。その理由は、私が「はてな村」に思い入れがあったからです。そして、「はてな村」といわれるネットカルチャーが過去のものとなり、人々の記憶からも風化されつつあるからです。 「はてな村」の生存者としては、かつて確かに存在した場所・時間のことを思い出してくれる人に対して、嬉しい気持ちが湧いてくるのですよ。 冒頭リンク先でまとめて下さったとおり、はてなダイアリー以来の「はてな村」と、はてなブログ以降の新しいブロガーの間には、文化習俗の違いがあります。付け加えると、「はてな村」と呼ばれる文化習俗も、2005年頃と2010

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  • フォローすると景色が変わるTwitterアカウント30選 - シロクマの屑籠

    Twitterで今すぐフォローすべき おすすめアカウント30選 - はてな村定点観測所 先月、今すぐフォローすべきTwitterアカウントとして、胃もたれしそうなアカウントリストが公開されていました。面白いリストだと思いますが、全部フォローしたらタイムラインが胃痙攣を起こしそうなしそうなリストでもあります。 それなら、自分が知っているTwitterアカウントから、ちょっと景色が変わるような30個を選んでみようじゃないかと思って作ってみたところ、意外とすんなりできたので公開してみます。 なお、アンテナ1群~6群の呼称と分類分けは個人的なもので、深い意味はありません。 アンテナ1群(はてなダイアリーから) twitter.com twitter.com twitter.com twitter.com twitter.com アンテナ2群(世間A) twitter.com twitter.com

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  • 『認められたい』を出版します - シロクマの屑籠

    このたび私は、承認欲求などをメインテーマとした『認められたい』というを出版します。 認められたい 作者: 熊代亨出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2017/02/28メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 定価:1575円 単行(ソフトカバー): 191ページ 出版社: ヴィレッジブックス  ※表表紙はこんな感じ 人間は、「認められたい」という気持ちと無縁ではいられません。 とりわけ現代社会では、他人に誉めてもらいたい・注目されたいといった承認欲求が取り沙汰され、オンラインでもオフラインでも、この欲求をめぐってさまざまな悲喜劇が繰り返されています。 今の日社会では、衣・・住や安全といった生活に必要なモノが充実しているので、それらに飢えている人はあまりいません。しかしだからこそ、モノへの欲求以上に、「認められたい」という人間関係にまつわる欲求に飢え

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  • 結局、大事な情報は人が持ってくる - シロクマの屑籠

    今年は、googleの検索結果が「まとめサイト」や「キュレーターサイト」に占められて使い物にならない、みたいな話をたくさん聞いた。そういえば私自身も、google検索が完全には頼りにならない、いや、検索するのが面倒になったと最近感じていた。 p-shirokuma.hatenadiary.com 2013年の頃、私は「google検索は、検索する人間の能力に応じて、熟練者には森羅万象を、ビギナーにはありきたりなものをみせる」と書いていた。だが、うまい検索ワードを思いつく能力が落ちてきたのか、ここ一年ほどは役に立たない記事を拾うことが増えて、自分のgoogle検索の腕前の衰えを嘆いていた。 だが、それだけではなかったらしい。google検索が「まとめサイト」や「キュレーターサイト」に“汚染”されていた部分もあったかもしれない。 そうしたなか、私がインターネット上の情報源として当に頼りにして

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  • はてなブックマークでも“汚物は消毒”される時代か… - シロクマの屑籠

    (※この記事は、はてなブックマーク・はてなブログ・はてなダイアリーに馴染みのある人向けです。ご注意ください) www.bloglifer.net ハハハ、id:xevraさんの間違いを指摘する、ですって? そんな、キワモノ芸人の芸に「オマエ ワ マチガッテ イル!!」と指摘するような不毛を、着想豊かなid:asiaasiaさんがなさるとは思いませんでした。こんなものに、マジになっちゃって、どうすんの。 以前から、xevraさんのはてなブックマーク上の言動には出鱈目なものも多く、それでも、ところどころ“なかのひと”の知性や執着を連想させるフレーバーも感じられて、まあ、読む人によってはカンカンになりそうだし非表示にしている人も多そうだけれども、こういう人がいてもよろしかろうなぁ、ぐらいの気持ちで私は眺めていました。 xevraさんは「メンヘル、メンヘル」と連呼していたので、もし、芸人や道化師と

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  • 都合の良い男性ホモソーシャルアニメ『ガールズアンドパンツァー』 - シロクマの屑籠

    ガールズ&パンツァー 劇場版 (特装限定版) [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2016/05/27メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (25件) を見る 我が家も劇場版を購入して、みんなで視聴している。 最高だ! でも音はやっぱり寂しい。腹に響くような重低音はいかんともしがたく、また劇場に行きたくなるのもわかる。 それはともかく、タイトルどおり『ガールズアンドパンツァー』という作品は、男性ホモソーシャル集団の理想郷のような作品でもある*1。 この作品は、色んな角度から褒め称えられて然るべきだが、男性ばかり集まった青少年集団を徹底的に美化して描いてみせた構図も長所のひとつだったように思えるので、そこを言語化してみる。 男性ホモソーシャル集団の「臭み」「嫌らしさ」を徹底的に脱臭 『ガールズアンドパンツァー』には、表向きとしては女性キャラクターばか

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  • 漫画を視ているのか、『漫画家・小島アジコさん』を視ているのか - シロクマの屑籠

    ちょっとした相談//夏コミ同人誌について - orangestarの雑記 なんか天から巡り合わせがやってきた気がするので、小島アジコさんとその漫画について自分が日頃感じていることをベラベラ書いてみようと思う。 私は、小島アジコさんという作者と、そのアウトプットたる漫画をあまり境界づけては楽しんでいないと思う。 作品やコンテンツを楽しむ際、しばしば言われる言葉が「作者と作品は分けて評価」だ。作者がクズだけど作品は立派・著書は素晴らしいなんてザラにあるし、あくまで作品世界で記されたもの・描かれたものだけをしっかり捉える点では、そういう態度のほうが気が散らない。 ただ、私はいつでもどこでも「作者と作品は分けて評価」をやりたがるわけでなく、ときどき、作者と作品の境界を曖昧にしたまま楽しみたくなる。一人の作者がつくった作品やアウトプットそれぞれに共通する何かを噛みしめようと考えると、次第に、作品を楽

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  • ファミコン版ウィザードリィの素晴らしさと、あの時代の位置づけを思い出す - シロクマの屑籠

    Sandstorm:ウィザードリィの「評価」を、改めて考える - livedoor Blog(ブログ) リンク先の記事を読み、PC-9801版『Wizardry』との出会いと、ファミコン版『ウィザードリィ』に熱狂していった記憶を思い出した。いてもたってもいられないので、当時のファミコン小僧がどんな風に“ロールプレイングゲーム”と付き合っていたのかも含めて書き留めておく。 1.私がPC-9801版の『Wizardry』に出会ったのは小学校時代の終わり頃だった。「『ドラゴンクエスト』や『ブラックオニキス』よりアイテムやモンスターの種類が多くて、“格的な”ロールプレイングゲームを買った」と友人が話していたので、どんなものなのか見に行った。 六年生だった私にも『Wizardry』のうわさ話は届いていた。少年ジャンプでファミコンゲームのレビューを書いていた『ファミコン神拳』の評者*1が、この『Wi

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  • 操作-被操作の戦場としてのインターネット、コミュニケーション - シロクマの屑籠

    昨日の話の続きとして。 先日の騒動では、未成年のネットユーザーが不適切に動機付けられる危険性が浮き彫りになっていた。 しかし一般論としては、そういう危険性だけ意識すれば良いわけではない。現実のインターネットをみていると、なんらかの目的を持った発信者によって視聴者が動機づけられ、操られることも多いわけで、「視聴者が発信者を動機づけて操る」と「発信者が視聴者を動機づけて操る」の両方が問題になり得る。 発信者側が視聴者を動機づけて操ってしまう最たる例としては、ある種のまとめサイト、アルファブロガーやアルファツイッタラーなどが挙げられる。彼らは視聴者の考えを塗り替えたり、何かを欲しいと思わせたりする。人によっては、憎しみや嫉妬、不安を煽ったりすることもある。視聴者が彼らから受ける影響のひとつひとつは微小かもしれないが、連日連夜にわたって影響を受け、クリックやタップを繰り返す行動蓄積は馬鹿にしたもの

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  • ネットコミュニケーションで不適切に動機づけられる怖さ - シロクマの屑籠

    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150521/k10010086671000.html ニコニコ生放送で連日目立とうと頑張っていた15歳の少年が、とうとう警察の御厄介になった。 彼は再三注意を受け、ニコニコのアカウントも削除されていたが、「インターネットで目立ちたい」心理的な動機と「目立てばたくさん送金して貰える」経済的な動機にもとづいて騒動を繰り返していた。 痛ましいのは、少年が15歳と未成年であること、母親も事態収拾にそれなり努力していたらしいことだ。そのあたりについては、以下のtogetter冒頭付近に記されている。 [参考]:踊る子供、煽る大人-ドローン少年の逮捕とドローンを与えた大人の共犯関係- - Togetterまとめ 件は、人が未成年で、“旬の”のドローンが関連し、投げ銭が経済的動機として強く働いているため、大きなニュース性を獲得した

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  • 契約社会・専門家社会の論理と子育てについて - シロクマの屑籠

    「夫婦に満点を求める社会」の無理ゲー感 - シロクマの屑籠 こちらの記事のさらに元記事の筆者さんから、はてなブックマーク上で、お返事を頂きました。これについて、日頃から思っていることをお伝えしたい気がしたので、以下に記してみます。 元記事の著者です。シロクマさんの趣旨には自分も賛成で、だからこそ「精神科医やスクールカウンセラーなど外部の専門家に相談を」と元記事でも書いたのですが、そこのところは伝わらなかったようで残念です。 http://b.hatena.ne.jp/ganbarezinrui/20150515#bookmark-251601028 と書いてらっしゃいますが、それも含めて、なんだかモヤモヤしているんですよ。このあたりについて補足……というより、まだ書き足りないので、ちょっと補足します。 「家庭外の専門家に相談を」とganbarezinruiさんは書いていらっしゃいます。でも

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  • 一揃いの平凡ゲー・クソゲーの価値 - シロクマの屑籠

    不倒城さんのところで、とても面白そうなファミコンゲームの記事を見かけた。 今まで一度も「ファミコン」を遊んだことがない人に、今だからこそ薦める10作: 不倒城 なんとも素晴らしいラインナップだ!ゲームとしての純粋な面白さとゲーム歴史的文脈を踏まえてあって、当人の好みもなんとなく匂い立ってくるからたまらない。こういうのを見ると、つい、自分も選びたくなる。 メーカー縛りやシリーズ縛り、歴史的文脈などを抜きにして、現在の手持ちのファミコンゲームから、子どものおもちゃ箱にこっそり仕掛けておきたくなるゲームを10選んでみるとしたら?を考えると、私だったら以下のラインナップを挙げる。 1迷宮組曲 2ザナック 3バルーンファイト 4SDガンダム2カプセル戦記 5スターラスター 6ドラゴンクエスト3 7ゼルダの伝説 8スターソルジャー 9スーパーマリオブラザーズ 10女神転生2 バッテリーバックアップ

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  • 前途有望なブログを炎上の高速道路に連れ込みたくない - シロクマの屑籠

    ここ1〜2年の間にも、面白く尖ったブログやアカウントをたくさん発見した。それらは自分より若い人によって書かれ、まだそれほどアクセスが集中していないものばかりだ。ブログから発せられる鋭気を眺めているだけでも、たいへんな刺激になる。 ただ、そうした刺激に満ちたブログを見かけた時、喜んではてなブックマークしたり、twitterで紹介したりするかというと……最近はそういう事をしなくなった。たかだか私一人がブックマークしたりtwitterで書いたりしたところで影響は少ないとしても、私のはてなブックマークをお気に入り登録している人や私のtwitterアカウントをフォローしている人のなかには情報キュレーター的な人が混じっているので、そういった人達を刺激し炎上を招いてしまったら面白くないからだ。 ここ数年、インターネットの行儀作法は穏便で生徒会的な方向に変化し続けてきた。それで良かったところもある反面、若

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  • 四十才、夢から醒めて、逃げ場無し - シロクマの屑籠

    bokukuro.com 不定期ですが、リンク先に寄稿することになりました。“不惑日誌”らしく、おじさん話をしようと思ってます。脱-オタクファッションの行き着いた果てや、ファスト風土のおじさんの話もしたいところですね。 それはさておき、こちらは自分のブログなので、勝手気儘に垂れ流して構わないでしょう。 不惑。 びっくりしましたよ、こんなに逃げ場の無いものだなんて。これまでの積み重ねの延長線上として現れた“現実”がどこまでも広がっていて、それがセカイを構成しているんですよ。かつて私は、“現実が追いかけてくる”と連呼して非モテの人達をうんざりさせていましたが、当時、私が言っていたことは四十にして証明されました。やっぱり追いかけてきましたよ、“現実”が。 しかし、私が言っていた“現実”とは、空想的なもの言いでした。良い現実もあれば悪い現実もあり、ラクな現実もあれば塗炭の苦しみもある……そんな風に

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  • ロールモデルをメディアに求めること・間近に求めること - シロクマの屑籠

    もしかしたら、僕たちは、相談する相手を間違えているのではないだろうか? - いつか電池がきれるまで そうですね。たくさんの人が相談の求め先を間違えていると思いました*1。 “物のロールモデル”はメディアには現れない 思うに、世の大半の人に役立ちそうな人生のアドバイスって、ほとんど流通していないと思うんです。テレビやインターネットには、まず出てこないのではないでしょうか。それが言い過ぎとしても、テレビやネットの“人生相談”“男女相談”のたぐいから自分に役立つエッセンスを抽出するのは、鉄鉱石から鉄を取り出すのと同じぐらいテクニカルだとは思います。 だいたい、テレビやネットで目立つ人って、“おかしなやつら”ばかりじゃないですか。 ネットやテレビで目立っているって事は、その方面に時間も才能も費やしているし、人生だってその方面に傾いていることでしょう。これは、長らく“市井の人”だった人が突然脚光を

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  • コミュニケーションにもカネにも優れない若者の居場所は、ネットのどこにあるのか - シロクマの屑籠

    コミュニケーション能力に優れている限りにおいて現在の地方国道消費生活は居心地良いのは事実かもしれないけど、コミュニケーション能力劣位かつ東京へ逃げ出す資金又は理解のない家庭に育ったアンダー18の子供たちの“逃げ方”については、せめて心構えくらいは職なりに提示して頂きたかった。 2014-10-30 10:16:36 via Tweetbot for iΟS to @p_lost かなり前、拙著融解するオタク・サブカル・ヤンキー ファスト風土適応論について感想を頂きました。そのなかでずっと引っかかっていたツイートがこれです。 この『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』は、三十代〜四十代の男女、特に90年代〜00年代のオタク・サブカル・ヤンキーを覚えている人を想定読者として作ったでした。ですから十代の社会適応については深入りせず、元オタクや元サブカルの軟着陸を後半の主題として選択しました。

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  • 古典『Gのレコンギスタ』の感想、あるいは - シロクマの屑籠

    アニメ『Gのレコンギスタ』が終わって一週間以上経った。 たぶん、その方面では話題になっていたんだろうけれど、私は忙しくてネットを観ていなかったので、巷の『Gレコ』評は何も知らない。ともあれ自分が視た所感をまとめてみたいので、以下、書き並べてみる。 『Gのレコンギスタ』は誰のためのアニメだったのだろうか?確か、富野監督がどこかで言っていたことを真に受けるなら「子どものためのアニメ」だったのだろう。少なくとも年取ったオタクのための作品ではなかったはずだ。 しかし、実際に目の前に現れた作品は、あたかも年取ったオタクのための作品のようだった。この作品を、若いアニメファンのどれぐらいの割合が高く評価するのか・高く評価し得るのか、恐ろしく疑問だ。 1.まず。ロボット。ここではモビルスーツと呼ばずにロボットと呼んでおくが、ロボット同士の戦いは、とても面白かった。工夫を凝らした演出がいっぱいだ、恰好良いな

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  • ネットで薬を調べまくる患者さんも、自分が何を知らないのかまでは知らない - シロクマの屑籠

    最近は、スマホやタブレット片手に、インターネットで薬や精神疾患について調べながら来院される患者さんが増えました。薬の名前をペラペラ列挙し、先生あれどうですか、これどうですかと、あたかも製薬会社のセールスマンのようです。 副作用もよく調べてますね。先生、これはパーキンソン症候群ですか、先生、のどが渇くのは抗うつ薬の副作用ですか、といった指摘は、ときに的を射ていることもあります。 でも、精神科医からみると、こういうインターネットにべったりな患者さんの知識はやはり偏っているようにみえます。 薬の名称、効果、副作用は余計なほど知っているのに、どれぐらいの用量でどれぐらいの期間使用したら効果が出やすいのか、薬ごとにどのぐらい副作用を避けやすいのかまで知っている人はまずいません。薬の効果を引き出すためにどういった手順や療養態度が必要なのかの知識も、たいてい欠落しています。シンプルなうつ病と妄想を伴った

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  • 「ただし、お金や判断力や体力に恵まれていたら」 - シロクマの屑籠

    自由。それは良いものである。 ただし、お金と判断力と体力に恵まれていたら。 自由。それは取り扱いに注意しなければならない。 お金にも判断力にも体力にも恵まれていないなら、尚更だ。 お金や判断力や体力に自信のある人々が、自由の徹底を叫ぶのは、私にはよくわかる。きっと、その人物は自由を使いこなす自信があるのだろう。しかしそのような人々は、はたして、自分よりお金のない人・判断力のない人・体力のない人のことを省みながら自由を叫んでいるだろうか。自分の身の丈に合うシャツを、全く身の丈の会わない人にも似合って当然とみなして、それが絶対だと胸を張ってはいないだろうか。 現代社会において自由は、こうした「ただし、お金や判断力や体力に恵まれていたら」を度外視して議論される性質の強いものではある。なぜなら、ただ、自由であるというだけで、それは尊いということになっているのだから。もちろん、個人の自由を巡る歴史

    「ただし、お金や判断力や体力に恵まれていたら」 - シロクマの屑籠