Emacsファンが指折り数えて待ち望んでいたGNU Emacsの新バージョンがようやく公開された。Free Software Foundation(FSF)からGNU Emacs 22のリリースがアナウンスされたのは(正確に言うとバージョン22.1だが……)、前バージョンのリリースから実に6年近くの歳月を経ての出来事になる。今回のリリースでは、GTK+のサポート、Xでのドラッグアンドドロップの対応、各種の新規モードの追加、GNU Debugger(GDB)のグラフィカルインタフェース化などが行われている。 FSFに対しては、安定バージョンのリリースにこれだけの期間を要した点について若干の批判が寄せられている。実際、前回のEmacs 21のリリースは2001年10月まで遡らなければならない。 例えばJon Corbet氏が5月に投稿した記事には、せっかく開発したパッチや機能が安定リリースに反