米国のiTunes Music Storeは日本から利用できないと思っている人が多いと思うが、 米国のスーパーなどで売ってるiTMSプリペイドカードを使えば日本でもちゃんと使える。 どこでも売ってるので、米国出張した人とかに頼んで買ってもらえばいいだろう。 Numb3rsのような良質なドラマも 安く買って見ることができる。
学会の論文誌や国際会議などで論文を発表するためには査読というプロセスが必要で、 その分野に詳しい複数の査読者に承認された論文だけが出版/発表されるシステムになっている。 学会の質を保つためにこういうシステムが採られているわけであるが、 この方式に起因する問題も存在する。 まず、 査読者が理解できない論文は掲載されない という問題がある。 トンデモ論文が掲載されないのは良いことかもしれないが、 査読者の理解をはるかに越える素晴らしい論文が掲載されないというのは困りものである。 まぁこういうことは滅多に無いのでかまわないのだが、もっと身近なものとして 自明なことを述べた論文は掲載されない という問題があると思われる。 自明なものを論文として発表する意義なんか無いと思うかもしれないが、 「原理が複雑であまり便利でないシステム」の方が論文として 発表されやすくなってしまうのは問題である。 このよう
情報の古さを証明することは難しい。 古く見えるデジタル情報を生成したりコピーしたりすることは簡単にできるので、 アイデアなどの先取権を主張するためには、 ある時点においてその情報が存在したということを、 認証局のような第三者に認定してもらう必要がある。 しかし、他者に頼らずに情報の古さを証明することができればそれにこしたことはないだろう。 人間が(今のところ)生成したり複製したりできない現象を利用すれば、 第三者に頼ることなく情報の古さを証明することができる。 たとえば、 作成時期を証明したい情報を記録したメモリを真珠貝の中に入れておけば、 何年かたった後で出来た真珠の大きさを調べることによって、 その中の情報の古さを証明することができるだろう。 また最近、 細菌に安定してデータ記録する方法 が開発されたそうであるが、 この技術を利用してDNAの空き領域に情報を埋め込んだ木を育ておけば、
メールというコミュニケーションシステムは、 昔はシンプルでよかったのだが、 以下のような様々な問題点を持っている。 確実に届くかどうかわからない 読んでもらえたかどうかわからない 一度送ってしまうと訂正できない 発信者を詐称できる 誰にでも送れてしまう 送られてきたものはすべて受け取らなければならない 相手を知っていてもアドレスを知らなければ送れない テキストしか送れない アドレスを間違えやすい 複数の人間で情報を共有しにくい もちろん様々な工夫によりこれらの多くは解決されているのだが、 複雑な情報をきめ細かく交換したり共有したりするには根本的に向いていないので、 今後は消えゆく運命にあると思われる。 現在そういう兆候が全然見られないのは、 メールを完全に駆逐できる優れたコミュニケーションシステムが まだ発明されていないからなのだろう。 メールは使えるがWebは使えないような端末などほぼ存
PPM (Prediction by Partial Matching)というデータ圧縮アルゴリズムがある。 一般に、あるデータ列が与えられているとき、次に来るデータを予測することができればデータ圧縮を行なうことができる。 データ列から判断して次に来るデータが「a」だと確実に判断できるときは「a」を記述する必要が無いからである。 PPM法では、既存のデータ列中の文字列出現頻度を計算することによってこのような予測を行なう。 たとえば「abracadab」というデータの次にどの文字が来るか予測する場合、 「a」は4回、「b」は2回出現している 「b」の後に「r」が続いたことがある 「ab」の後に「r」が続いたことがある ... といった情報を累積して確率を推定する。 この場合、 (3)から考えて次の文字は「r」である確率が高いが、 (1)も考慮すると「a」の確率もある、という風に計算を行なう。
Aaron Marcusが ACM Interactions Magazineの 2006年3月号で情報視覚化についての記事を書いていた。 情報視覚化は長い間研究されてるけれども はっきり言ってパッとしてないという話には同感である。 学会などで提案されてきた視覚化技法は全然流行っていないし、 図表エディタはVisioとSmartDrawぐらいしか存在しなくて、 スプレッドシートの普及ぶりとえらい違いだというわけである。 Marcus氏はまた「聴覚化」や「複雑な論理式を視覚的に表現する技法」が将来重要だと書いているが、 これは全然賛同できない。もっと基本的に便利でどこでも使えるものが必要だと思う。 最近視覚化関係の論文を全然読んでいないのだが、 Marcus氏のような専門家がいまだに 古いシステムについて言及しているところを見ると、あまり進展が無いのであろう。 一方、視覚化を商売にしようとい
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