フィリピン・ボホール(Bohol)島の野生動物保護区で撮影されたフィリピンメガネザル(2006年1月20日撮影)。(c)AFP/Joel NITO 【2月10日 AFP】手のひらほどの大きさしかないフィリピンメガネザル――これまで「鳴かない」と考えられていたこの世界最小の霊長類が、実は天敵にも獲物にも聞こえない超音波の周波数帯域で「会話」していたとする研究が8日、英国王立協会(British Royal Society)の専門誌「バイオロジー・レターズ(Biology Letters)」に発表された。 周波数20キロヘルツ(kHz)以上の超音波帯で音声信号をやり取りできるのは、ほ乳類ではクジラの一部、イエネコ、数種類のコウモリなどに限られるとされている。今回、これらの動物のほとんどが周波数帯の高さでフィリピンメガネザルに到底かなわないことが、米国とフィリピンの合同研究チームによって明らかに
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