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ブックマーク / www.enpitu.ne.jp (12)

  • 「勝間さん、自分と違う人がいることはわかります?」 - 活字中毒R。

    『AERA』2009年10月12日号(朝日新聞出版)の対談記事「勝間和代×香山リカ〜『ふつうの幸せ』に答えはあるか」より。構成は小林明子さん。 【勝間和代:香山さん、家事は好きですか? 香山リカ:好きじゃないです、全然。 勝間:私、好きなんです。洗濯物がパリッとなったり、お皿がピカピカになったりするプロセスが大好き。自分の行動で物が変化するって、楽しくないですか。だから私、ご飯をべて「ああ、おいしい」と思うだけで毎日が幸せです。今日も昼間、子どもの友達とお母さんがうちに遊びに来たんですが、デリバリーでとったサンドイッチがおいしくて、幸せでした。 香山:ご飯で幸せになれるんだったら、別に仕事で成功したり、資産を増やしたりしなくてもいいんじゃないですか。 勝間:おいしいご飯のためには、そこそこの経済力とスキルが必要です。いいレストランが判断でき、素材を吟味できたほうがいい。使いやすいお玉や粉

  • 活字中毒R。:「日本の新聞は首相の読み間違いばかりあげつらって、本当にレベルが低い」

    『2011年新聞・テレビ消滅』(佐々木俊尚著・文春新書)より。 (「第1章 マスの時代は終わった」の一部です。著者の佐々木さんは、毎日新聞社勤務の経験もあるフリージャーナリストです) 【私は少し前、ある大学で開講されていたジャーナリズム講座に講師として参加したことがある。ある全国紙が資金を出していたその講座で、私はメディアのパワーがネット時代に入ってどんどん縮小し、新たなパワーシフトが起きていることを90分にわたって話した。このでいま書いているような話を、思い切り圧縮して紹介したわけだ。聞いていた学生からは最後の質疑応答で「まったくそうだと思う」「このような時代にマスメディアはどう対処できるのでしょうか」などという声が上がり、おおむね理解は得られたようだった。 だが講義の最後になって、それまで黙って聞いていた新聞社の幹部が突然立ち上がり、マイクをとって話し始めた。海外特派員経験が長いその

    tano13
    tano13 2009/08/24
    取材費をかけた渾身のレポートとぶらさがり記事がともに無料では先細るよなぁ
  • よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 - 活字中毒R。

    人生の旅をゆく』(よしもとばなな著・幻冬舎文庫)より。 【この間東京で居酒屋に行ったとき、もちろんビールやおつまみをたくさん注文したあとで、友だちがヨーロッパみやげのデザートワインを開けよう、と言い出した。その子は一時帰国していたが、もう当分の間外国に住むことが決定していて、その日は彼女の送別会もかねていたのだった。 それで、お店の人にこっそりとグラスをわけてくれる? と相談したら、気のいいバイトの女の子がビールグラスを余分に出してくれた。コルク用の栓抜きはないということだったので、近所にある閉店後の友だちの店から借りてきた。 それであまりおおっぴらに飲んではいけないから、こそこそと開けて小さく乾杯をして、一のワインを七人でちょっとずつ味見していたわけだ。 ちなみにお客さんは私たちしかいなかったし、閉店まであと二時間という感じであった。 するとまず、厨房でバイトの女の子が激しく叱られて

    tano13
    tano13 2009/08/13
    チェーン居酒屋と憶測するとして、店長としてはそれで正解。客が増えても店長の給与はさほど増えないだろう。もち接客としては失敗。しかし自慢する人脈のある人なら店選べ。料金以上のサービスを求めるなよ
  • 『ブラック・ジャック』が終わった日:活字中毒R。

    『手塚先生、締め切り過ぎてます!』(福元一義著・集英社新書)より。 (巨匠・手塚治虫の代表作のひとつ『ブラック・ジャック』について。当時手塚先生のチーフ・アシスタントだった著者の回想です) 【昭和48年の10月、『ブラック・ジャック』はひっそりとスタートを切りました。壁村さん(壁村耐三・『週刊少年チャンピオン』編集長)が、当初は全4回ほどの予定で連載を依頼した、というのは有名な話ですが、実はその時、ひと足違いで「週刊少年マガジン」(講談社)からも、新連載の依頼が来ていたのです。これは翌年にスタートする『三つ目がとおる』になるのですが、どちらの依頼も富士見台の仕事場で行われたので、私は両作品の記念すべき誕生の場に居合わせることができたのでした。それにしても、もし講談社の依頼が2〜3日早ければ、『ブラック・ジャック』は「マガジン」に連載されていたかもしれません。 さて、『ブラック・ジャック』の

  • 宮崎駿監督を悩ませた、『風の谷のナウシカ』の「3つのラストシーン」 - 活字中毒R。

    仕事道楽―スタジオジブリの現場』(鈴木敏夫著・岩波新書)より。 【『ナウシカ』というと、ぼくがいつもふれるエピソードが二つあります。 一つは製作終盤のときの話。当然のように、どんどんどんどん制作期間をっちゃって、映画がなかなか完成しない。さすがの宮さん(宮崎駿監督)もあせった。じつは宮さんというのは、締切りになんとかして間に合わせたいタイプの人なんです。それで、彼が高畑(勲)さんとかぼくとか、関係する主要な人をみんな集めて訴えた。「このままじゃ映画が間に合わない」と。 進行に責任を持つプロデューサーは高畑さんです。宮さんはプロデューサーの判断を聞きたいと言う。そこで高畑さんがやおら前に出て言った言葉を、ぼくはいまだによく覚えています。何と言ったと思います? 「間に合わないものはしようがない」 高畑さんという人は、こういうときよけいな形容詞を挟まない。しかも声がでかい。人間っておもしろい

  • 活字中毒R。 - 「コピーライターとしての資質を一瞬で見抜く」ための、たった一つの質問

    『質問力』(齋藤孝著・ちくま文庫)より。 (「コピーライターの資質を一瞬で見抜く質問」という項の一部です) 【谷川俊太郎さんの質問もすばらしいが、もうひとつダ・カーポ別冊『投稿生活』(2002年6月1日号)という雑誌に掲載されたコピーライターの仲畑貴志さんのインタビューに、秀逸な質問の例があったのでここに紹介しておこう。 仲畑さんの事務所でコピーライターを募集した時の質問だ。仲畑さんの質問をご紹介する前に、一瞬自分で考えてみて下さい。 「もし自分が経営者でコピーライターの社員を雇う場合、あなたは入社試験でどんな質問をするでしょうか?」 質問自体はコピーライターの専門家でなくても何とか考え出せるものだ。だがよい答は難しい。 仲畑さんの質問は「あなたがいいと思うコピーを10個書いてください」というものである。仲畑さんによれば、この答を聞いただけでだいたい能力がわかるというのである。もしあげた1

    tano13
    tano13 2008/02/26
    興味の偏りが分かるか
  • 活字中毒R。 - 村上春樹「ネット空間にはびこる正論原理主義を怖いと思う」

    『いつやるか? 今でしょ!』(林修著/宝島社)より。 (『東進ハイスクール』のカリスマ講師・林修さんが2012年に書かれたの一部です) 【ずいぶん前に。高校の先生と現代文の指導について話していたときのことです。生徒の成績表を見ながら、あれこれ話していたのですが、そのとき妙なことに気づきました。 上位の生徒は「明子」、「良子」、「宏美」など普通に読める名前が圧倒的で、特に「子」がつく名前が多いのです。一方、下位になればなるほど「これなんと読むんですか?」と聞かなければならないような「難読」名が増えるのです。かなりの数のクラスがありましたが、すべてそうでした。 「こういう難しい名前の生徒の親は、クレームも多いんですよ」 高校の先生は、そうもおっしゃっていました。僕は、これは単なる偶然ではないと思っています。 親は自分の子どもが立派な人間になることを願って名前をつけます。あくまでも究極の目的は

  • 活字中毒R。

    『日経エンタテインメント!2007.9月号』(日経BP社)の特集記事「いま読みたい『原作』100冊」より。 (「2大出版社の映像化への取り組みは?」と題した、小学館と講談社の自社作品の「映像化」に対するスタンスについての記事の一部です) 【日映画界にとって、小学館はなくてはならない存在だ。毎年確実に大ヒットする『ドラえもん』『ポケモン』などのアニメに加え、2000年以降は、版権を持つ多くのマンガや小説の実写映画化にも積極的に乗り出している。こうした同社の映像化事業を一手に引き受けるのが、マルチメディア局である。担当役員の常務取締役、亀井修氏は、こう話す。 「映画は、億単位のお金をかけたプロモーションだと考えています。ですから、を売ることが第一の目的。勢いがついたのは、2002年の『ピンポン』がスマッシュヒットしてからです。その後、『世界の中心で、愛をさけぶ』と『いま、会いにゆきます』

    tano13
    tano13 2007/09/08
  • 活字中毒R。

    『ダ・ヴィンチ』2007年9月号(メディアファクトリー)の特集記事「悲しみを知った夜は『100万回生きたねこ』を読み返す」より。 (西原理恵子さんへのインタビュー「『100万回生きたねこ』は、”負のスパイラル”を絶つ話でもあるんです」の一部です) 【西原さんが『100万回生きたねこ』と出会ったのは「小6か中1のときだと思う」。場所は、地元の図書館だった。 「まわりには、目が合っただけで殴りかかってくるような、いじわるな子供ばっかりで。だからいつも学校の図書館や市民図書館にいましたね。現実にはいやなことばっかりなんだから、にだっていやなことばっかりあってほしかったのに、絵にはいい子供ばっかり出てくる。『十五少年漂流記』とか『ロビンソン・クルーソー』を読んでも”全然漂流してない! うちのほうがよっぽど漂流してるよ!”って(笑)。 でも『100万回生きたねこ』は、すとん、と落ちた。ぜんぶ”だ

    tano13
    tano13 2007/08/18
  • 活字中毒R。 - 「エヴァンゲリオン文字」の秘密

    『月刊・エヴァ3rd』(GAINAX監修・綜合図書)の連載コラム「もっと! エヴァンゲリオン」(GAINAXエヴァ主任 Y.K氏著)より。 (「エヴァンゲリオン文字」の秘密について) 【エヴァの魅力のひとつは、そのスタイリッシュさにあると言えるでしょう。たとえば、映像の構図だったり、音楽の使い方だったり、カット割りのテンポだったり、色んなことの細部まで「エヴァンゲリオン・スタイル」が貫かれています。なかでも一番判りやすいのが、「文字」の使い方。例えば、黒地に太い白抜きの文字で書かれたあのサブタイトル。TV画面に第一話の「使徒、襲来」という文字がバン!と現れたときには、「おお―、曲がってる!カッコいい!!」と、見た人みんなが痺れたもんです。 あの文字は「明朝体(みんちょうたい)と呼ばれる書体で、正確には「マティス-EB」というフォント。ちょっと和風テイストで骨太な書体はなかなかハッタリが効き

  • 活字中毒R。

    「朝日新聞」の1月17日号、「特集・阪神大震災10年」に掲載された村上春樹さんの文章の一部です。 (1995年の1月に、村上さんはアメリカ・マサチューセッツ州のケンブリッジにおられたそうです。そして、テレビでこの「廃墟と化したどこかの都市の風景」を観て、そしてほどなく、それが、見覚えのある、子ども時代から高校時代を過ごした風景であることに気がついた、ということです。) 【だから言うまでもなく、まるで空襲を受けたあとのような神戸の街の光景を、テレビの画面で唐突に目にして、強いショックを受けることになった。両親や友人たちがそこに暮らしていたこともある。彼らの安否ももちろん心配だった。しかしそれと同時に、街の崩壊そのものが、その痛ましい情景自体が僕にもたらした衝撃も大きかった。自分の中にある大事な源(みなもと)のようなものが揺さぶられて崩れ、焼かれ、個人的な時間軸が剥離されてしまったみたいな、生

    tano13
    tano13 2007/01/17
    あの時確かに自分はあの場所にいた。それでも自分は傍観者でしかなかった
  • 活字中毒R。 - 長く仕事をしている割に人気の出ない漫画家の「悲劇的な傾向」

    『出版業界最底辺日記』(塩山芳明[著]・南陀楼綾繁[編]、筑摩書房)より。 (「2003年11月×日」の記述より。長年の「エロ漫画下請け編集者」としての経験から、「人気の出ない漫画家の傾向」について書かれたものの一部です) 【長く仕事してもらってる割に人気の出ない漫画家には、ロリ&劇画を問わず一定の傾向が。当人達は漫画を描くのが好きで仕方ないらしいのだ。だから決して手抜きはしない。しかし、読み手の立場が頭にないので、努力が明後日の方向へ脱線。(多分、一般漫画はともかく、同業者の漫画もまず読んでない)読者がエロ漫画を読む際に一番気にする、キャラの色気、SEXに至るまでの説得力、体位等のリアリティに工夫をせず、登場人物の数をやたらに増やしたり(描き分けられぬのに)、無意味な場所移動を繰り返したり(ストーリーが混乱、濡れ場が減るのみ)、ささいなネームに凝ったり。(誰も読んじゃおらん) どの編集部

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