1960年(昭和35年)頃の日本、高度経済成長の前夜で、貧富の差が大きくて、貧乏な人が数多く存在していた時代です。その時代、貧乏な人が自営業を営むのは、資金的な理由からものすごく難しいことでした。(日本全体が貧乏だった時代です) 店舗を構えて商売を営めるのは資金的に余裕のある人たちだけで、特に、商店街で商売を営むとなると相当な資金が必要となるわけですから、相当な財産を所有する人たちだけの特権でした。 当時の銀行は、財産と保証人が無ければ、商売に必要な資金を融資しなかったわけです。 商店街で店を構えて、商売を営める人の数が限られていたので、高度経済成長前半の時代、商店街の商店では店頭に商品を並べて置くだけで飛ぶように売れたわけです。 高度経済成長によって、日本中の勤労者の所得が増え続けていたのですから、当たり前の現象だったわけです。 大きな貧富の差が存在していて、それが参入障壁となって、商店
