今回は白駒空谷(はっくくうこく)です。 賢者が官に出仕せず在野にいること。または賢者がみな官に出仕して在野に居ないこと、を意味します。 ぜんぜん違う意味じゃん。 「白駒(はっく)」は白い馬、賢者が乗る馬、のイメージです。転じて優秀な人物を意味します、それがその「白駒(はっく)」が誰もいない谷にいる、ということです。 出典の「詩経」からは、このイメージが読み取れます。 じゃあ、みんな出資して谷に誰もいない、って意味が足されたのかな。 そういう感じですね。 出典は「詩経」でした。
今回は垂髫戴白(すいちょうたいはく)です。 幼い子供と老人のことです。 そんな言葉どうやって使うのよ? 人々、って感じですね。 ああ、幼い子供から老人まで、ってことね。 「老若男女(ろうにゃくなんにょ)」があるじゃん。 まあ、似たようなもんですよね。 だいたい、この単語は、どういう意味なの? 「垂髫(すいちょう」は、おさげがみのことで幼児を意味します。 「戴白(たいはく)」は白髪のある頭のことで老人を意味します。 あ、けっこうそのまんまなのね。 出典は「十八史略」です。「垂髫戴白(すいちょうたいはく)」と出ています。 ちなみに「後漢書」に「垂髮戴白(すいはつたいはく)」と出ています。 まあ、同じ意味です。 「垂髫戴白(すいちょうたいはく)」としては「十八史略」なんだね。
今回は大衆迎合(たいしゅうげいごう)です。 ポピュリズムとも言われる、政治的な主義のひとつで大衆受けを狙った政策を打ち出していくやり方です。現在では継続性を考えない、一つの選挙の勝利を目的としたイメージが強いでしょう。 現代では?って昔は違ったの? ポピュリズムはもともとは人民を中心に考えたアメリカ合衆国で19世紀末に広まった考え方です。 もともとはラテン語の「人々」「民」などの意味のポプルスが語源だそうです。 もともとは悪い意味じゃなかったんだ。 ポピュリズムはそうですが「大衆迎合(たいしゅうげいごう)」は「迎合(げいごう)」って入ってますから、自分たちの意思を曲げてでも気に入られようとする、という様な意味ですから、あまり前向きな意味ではありません。 あ、なるほどね。 民主主義はどうしても大衆迎合(たいしゅうげいごう)的な所はあるよね。 そうですね、特に野党は仕方ないですよね。
今回は長幼有序(ちょうようゆうじょ)です。 年長者の方が若年者より重んじられるべきだ、という儒学的な考え方です。 これは人によって分かれるよね。 能力を優先するか、先にいるから偉い、とするか、は難しい所ですね。 お年寄りを敬うのはいいけど、会社などでは、役に立たないし、いるだけなのにお給料が高い、ということが問題にされることもあるよね。 日本はアメリカなどと違って能力はあまり意味が無いですからね、お国柄ですね。 ただ、時代が変化してますからね、今のままでは問題が多いでしょうね。 長幼有序(ちょうようゆうじょ)が無視される世界、っていうと寂しい気もするけどね。 ちなみに出典は「漢書」「荀子」「孟子」など様々な所で見かけます。
今回は伯仲叔季(はくちゅうしゅくき)です。 伯は長男、仲は次男、叔は三男、季は末弟のことです。 なんだ、ただ単に兄弟の順番を並べただけか。 並べただけです。 出典もへったくれも無いね。 「論語」や「春秋左氏伝」と言われています。 どっちも孔子がらみだね。 そうですね、しかし「論語」は孔子の言葉を後の人がまとめたものですし、孔子が書いた「春秋」は残っていませんから後の人が注釈をつけて書いたものがいくつかありまして、その一つが「春秋左氏伝」です。 どっちも古いけど、内容が内容だから、どっちでもいいかな。 ですよね。「伯仲」という言葉は似たようなあまり優劣がはっきりしないことも指します。 あー、実力伯仲とか言うね!そういうことなんだ! ちょっぴり勉強になった。 それは良かったです。 出典は「論語」「春秋左氏伝」でした。
今回は一丘一壑(いっきゅういちがく)です。 ある時は丘の上に、ある時は谷に、という感じで世間を離れ自然と風流に親しむことです。 そんな所に何の用事があるの? 別にそういう感じではなく、釣りに行ったり風を楽しんだりするような感じですね。 プータローさんかな。 風流人って感じですよ。 プータローさんは風流じゃないの? 響きが風流じゃないですよね。 風流は響きで決まるの? やっぱり、見た人の感想は大切ですよ、雅(みやび)な感じを与えるのが風流ですから。 自称風流はきついのか。 「自分風流ですから!」って言ってたら風流な感じします? 確かにしないわ。 「壑(がく)」は「谷」ってことなの? そうです。 出典は「漢書」でした。
今回は秀外恵中(しゅうがいけいちゅう)です。 見た目も素晴らしく、中身も素晴らしい、ってことです。 外が秀でていて、中身にも恵まれているってことか。 まあ、だからどうってことでもないんだよね。 そうですか。 にわとりさんは「秀外恵中(しゅうがいけいちゅう)」だけど、あまり得してない気がするのよ。 それは残念ですね。 いくら外が優れていても判らない人もいる。 外は判るんじゃないですかね。 いるの!実際にいるの!判らない人もいるの! 中が恵まれているけど、気付かない人もいる。 中も一緒に居れば判るんじゃないですかね。 いるの!実際にいるの!判らない人もいるの! これは仮説なんですけど、外も中も優れてない可能性は無いんですか? それは無いんだよね、にわとりさんがしっかり調べたから。 それは不思議なことですねぇ。まあ「優れている」も人それぞれですからね。
今回は尋章摘句(じんしょうてきく)です。 全体を見ないで細かい些細なことにこだわってしまうこと、です。 章を尋ね、句を摘む、ってことかな。 そうです、詩では章は一段落、句は一区切りです。 そういうこともあるかな。 相手の言った言葉の一つの単語をとって腹を立てたりすること、などはそうですよね。 ああ、本質じゃないけど、その言い方がイヤ、みたいな。 ちなみに「三国志」の言葉で「三国演技」にも出てきます。 どんな所に出てくるの? 呉(ご)の王である孫権(そんけん)が魏に使者を送った時に、魏の人が呉の使者に、孫権のことを聞いた時に「呉王(孫権のこと)は口先だけの学者のような尋章摘句(じんしょうてきく)なことは致しません」と言いました。 まあ、そのままだと、悪口だから否定的に使うのか。 まあ、あなたは尋章摘句(じんしょうてきく)だね。って言ってもいいのかな。 あんまりいい使い方じゃないですよね。 出
今回は朋友有信(ほうゆうゆうしん)です。 友人同士は信頼がとても大切ということです。 って言うか、信頼しあってなかったら友人じゃないんじゃない? まあ、「友人」というのも人それぞれですから、信頼っていうのもどの程度求めるのか、って話にもなりますよね。 こんな当たり前のことをわざわざ言うなんて。 孟子(もうし)の言葉です。 人は学ばなければ、獣と変わらないから、親を大切にしたり、上司との礼儀などをしっかり守ったり、友達を大切にしましょうね。って文脈です。 こういう当たり前のことを守りましょう、ってことか。 そうそう、まあ、そういうことです。 それにしても字のまんまじゃないの。 難しけりゃ難しいでイヤでしょ。 確かに! 「ちょうどいい」って言うのは難しいね。 出典は「孟子」でした。
今回は有知高才(うちこうさい)です。 知恵もあり、勉強も良くしている人のことで仏教の言葉です。素晴らしい能力があることを意味します。 知恵と才能ってよく判らないな、同じに聞こえる。 まあ、人それぞれの言葉ですよね。智慧(ちえ)は、筋道を見極める力で、才能は物事を成し遂げる力、何て言ったりしますが、明確には分けにくいですね。 知恵は生まれつきのもの、なんていう人もいますね。 だいたい生まれつきって、どこからが生まれつきなのさ。 にわとりさんはとっても頭が良いけど、努力の末に勝ち取った頭の良さなのよ!そこを「生まれつき」とか簡単に言われたくないよね! まあ、難しい所ですが、生まれたばかりの時から何に注目するか、などでも変化は出ると思うんですよね、そういう微差による積み重ねの結果が脳の使い方のクセになって性格や頭の良さが構成されると考えているのが「占い」なんです。 そういう意味で、現実的には、生
今回は薤露蒿里(かいろこうり)です。 人生のはかなさを言った言葉です。 時の流れは早いものだよね。 で「薤露蒿里(かいろこうり)」って、どういうこと? 「薤露(かいろ)」はニラについた朝露のことで、すぐに消えてしまうことを言っています。 「蒿里(こうり)」は、死者を葬る山の名前で、両方とも挽歌(死者を悼む歌)のタイトルです。 なるほど。ニラかー、餃子食べたくなったなー。 かえるさんは、餃子にニラが入ってても判らないんですよね。 なにそれ!そんな訳ないでしょ!!! 判らないんです、料理にゴマとかをかけてもよく判らないんですよね。 まあ、餃子は10年位食べてないですが。 なにそれ!!何で食べないの?!! 機会が無いんですよ。 そういう話じゃないでしょ。 出典は「古今注」でした。
今回は分崩離析(ぶんぽうりせき)です。 組織などが崩壊することです。 人々が偉い人から離れて行って組織がバラバラになる、人心が安定しなければ国は上手く行かない、というお話から出た言葉です。 偉いからと言って好き勝手やってはいけない、ということだね。 そうです。きちんと筋を通しましょう、というお話です。 しっかり筋を通さなければ、人心は離れむしろ国内が不安定になってしまう、そうなれば国を守ることは出来ない、と言っています。 そうね、みんな仲良くした方が良いよね。 まあ、大衆迎合(ポピュリズム)も行き過ぎると国がダメになっちゃいますけどね。 えー、じゃあ、どういうことー? きちんと筋を通すことが大切なんだ、と言っています。 思い付きではなく大義名分をしっかりさせることが政治では大切なのです。しかし、個人にも言えることですよね。 えー、やだーん。そんなの考えないよ。 出典は「論語」でした。
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