情報通信技術の国際標準規格を定める国際電気通信連合(ITU、ジュネーブ)は、2015年にも実用化が見込まれる「第4世代携帯電話」の通信技術ガイドラインを11日にとりまとめることが明らかになった。 無線通信技術「LTE」の利用が決定している「3.9世代携帯電話」などと異なり、第4世代携帯は概念しか存在せず、具体的な通信技術は決まっていない。ITUは公開したガイドラインに沿って各国の企業や研究機関に通信技術を開発・提案してもらい、2011年にも国際標準技術として認定する計画だ。 ガイドラインは▽通信速度を毎秒1ギガ(1ギガは10億)ビットとする▽ウェブサイトなどへの接続に必要な時間を10分の1秒以内にとどめる▽第4世代携帯の通信インフラが存在しない場合は第3世代携帯のネットワークに接続できる−ことなどを技術要件とする。 毎秒1ギガビットの通信速度だと、現在の第3世代携帯なら4時間かかる1