オタク扱いされたくない? 最後に「メイド型電脳フィギュア」という「萌え」製品に対する芸者東京の姿勢について率直な感想を述べたい。 芸者東京エンターテインメントというユニークな社名は、世界に通じる日本の言葉、それと同時に芸を紡ぐ「クリエイター」の意味をこめた「芸者」と東京大学の「東京」からとったという。 確かにARisには「東京大学、なるほどね」という印象がある。これは残念ながらほめ言葉ではなく、「研究者としてはすばらしいけど、世間とはズレがあるよね」という凡百なステレオタイプの意味でだ。ARisの想定客層自体、世間からズレがある人たちなのだろうが、それとも違う方向のズレを感じてしまう。ARisを試用していて感じたのは「この人たちはそれほどメイドや美少女フィギュアが好きではないんじゃないか?」ということだ。 ローディング画面のアリスのイラストは、設定資料では「没イラスト」とある。これを見ると
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