風評被害で機能まひ=進まぬ復旧「安全と伝えて」−屋内退避圏、いわき市長が訴え 風評被害で機能まひ=進まぬ復旧「安全と伝えて」−屋内退避圏、いわき市長が訴え 「大地震に大津波、原発事故に風評被害。こんな場所は世界中でいわきだけだ」−。東日本大震災に伴う福島第1原発事故は、周辺自治体の生活にも深刻な影響を与えている。約34万人と県内最大の人口を抱え、市内の一部が屋内退避対象地域に指定された福島県いわき市の渡辺敬夫市長が電話取材に応じた。 いわき市の放射線量は健康に影響がないレベルだが、対象地域と報じられて以来、物資が届かなくなった。水道はほとんど回復せず、食料やガス、医療資材などが不足する厳しい状況だ。「運転手が嫌がって日立や郡山で物資が止まってしまう。物流だけでなく行政機能もまひしてしまった。復旧にまったく手が出せない」 国に訴えかけ、枝野幸男官房長官が会見で「いわき市は安全」と発言して