40人が犠牲となった中国の高速鉄道衝突事故で、当局を批判した現地のテレビや新聞の関係者に対する処分が出されているという。 中国国営中央テレビのプロデューサーは、番組で高速鉄道の安全性を疑問視する内容を放送したため停職処分を受けたと伝えられた。メディアへの締め付けが、いっそう厳しさを増しているようだ。 鉄道の安全性を疑問視する番組編成 国際ジャーナリスト連盟(IFJ)は2011年8月2日、中国国営中央テレビのプロデューサー、王青雷氏が7月27日付で停職処分にされているとして、中国共産党の中央宣伝部に「即刻復職させるよう求める」との声明文を出した。 IFJによると、王氏が担当する「24時間」というニュース番組で、7月23日に浙江省・温州で起きた高速鉄道の事故を報じた際、中国鉄道省が事態の収拾を急いだことに疑問を投げかけるとともに、7月26日には、高速鉄道の安全性について当局側が「問題ない」とし