モロッコの古い港町ララシェに暮らしていたアミナ・フィラリさん(16歳)の訃報に、世界中が激しい憤りを感じています。 二重の悲劇に晒されたアミナさんは、自ら命を絶ちました。15歳の時にレイプされた彼女。その事実を周囲に打ち明けると、アミナさんは、その加害者と結婚させられてしまったのです。そして、結婚から5ヵ月。繰り返された暴力に耐えかねたアミナさんは、殺鼠剤を飲んで自殺しました。 この衝撃的な事件に、アミナさんの名誉と、全ての子どもたちの(同様の暴力からの)保護を求めた抗議運動が起こりました。 刑法条項の撤廃を求める声 アミナさんの事件は、この国の法制度が、性的暴力の被害や児童婚、搾取の犠牲になっている子どもたちの権利を守るどころか、むしろ強固に阻害する形で存在している問題を浮き彫りにしています。 モロッコの刑法475条では、レイプ加害者は、被害者と結婚すれば罪が免除されるとしています。この