人事コンサルタントの城繁幸氏が『日本の正社員をクビにするのは世界で一番難しい』と言う記事に、城繁幸氏のウソだと言う批判がされていた。 城氏は「その自慢の“生データ”で計算するとやっぱり日本の解雇規制はトップレベルなので全然反論になってない(笑)」と再反論し、『きちんとした議論をするために、よければ「世界で一番」になる計算方法を教えてもらえませんか?』「計算方法を見せろ。」とつっ込まれている。この議論を検討してみたのだが、どうも城氏の主張の根拠は存在しないように思える。 1. OECDのグラフは城繁幸氏の主張を否定 城繁幸氏の日本の正社員をクビにするのは世界で一番難しいと言う主張は、日本よりも常用雇用*1の解雇規制が厳しい国が存在すれば否定されるので、城氏への批判者は以下のOECDのデータを参照している。 日本(Japan)は34カ国中10番目の規制の緩さだ。普通解雇要因(Individua
![日本の正社員をクビにするのは世界で一番難しいと主張する人が見る幻覚](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d7ef249fed3d0f793650e9e53dc17f72bab51c2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2F3.bp.blogspot.com%2F-qnpkv0W5nrk%2FTkrldx73rjI%2FAAAAAAAAEQU%2FcSHconvrW2o%2Fw1200-h630-p-k-no-nu%2F%2525E3%252582%2525B9%2525E3%252583%252588%2525E3%252583%2525A9%2525E3%252582%2525A4%2525E3%252582%2525AD.jpg)