このどこからどう見ても山水画にしか見えませんが、写真だというから驚きです。 撮影したのはドン・ホンオアイ氏という1929年生まれの中国人カメラマン。中国からベトナム、アメリカと移住を繰り返す中で、ドン氏は台湾の著名カメラマン・ロン・チンサン氏に出会い、彼に師事して技術を学んでこうした作品を生み出していくことになります。 ちなみに「山水画」とは、山岳や河川など中国の雄大な自然を描く絵画ジャンルのこと。おそらく教科書などで一度は見たことがあるのではないかと思います。 しかしこれが写真だなんて、にわかには信じられませんね。90年代というと写真の加工もまだ難しかった頃でしょうし、いったいどうやったらこうなるのかさっぱりわかりません。 こちらもドン氏による作品です。現代なら写真加工技術もかなり進んでいるので、こうした写真を後から加工で作ることも不可能ではなさそうが、それでも構図だけはどうにもなりませ