高橋さきの、深井裕美子、井口耕二、高橋聡: できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン (講談社パワー・イングリッシュ) 翻訳フォーラムの仲間4人で書いた本。なにをどう考えて翻訳をするべきなのか、基本を見直すきっかけになると自負しています。伸び悩み、行き詰まりを感じている人、なにをどうしたらいいのかがまだわかっていない人などは必読だと思います。
この本は……とても楽しく訳すことができました。書籍というのは長丁場なので、けっこう楽しくやっていても、途中、苦しいことがあったりするものなのですが、この本は、終わったとき、「楽しかった~」という思いだけが残りました。こんなの、『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』以来です。 今回の本が楽しかったのは、しゃべりの大半がジョブズのプレゼンだったからかもしれません。優れたプレゼンテーションとするポイントとして本書では「楽しむこと」が挙げられていますが、ジョブズが楽しんでいることがびんびん伝わってくるしゃべりが多いのです。その楽しさが伝えられる訳文にするため、日本語のほうもちょっとはっちゃけたものにしてあったりします。 しゃべりを大切にということでは、日本語の組版もいつもとちょっと違い、段落中のしゃべりが目立つ組み方になっています。こちらの形のほうが日本語としては自然だと
ひとつ前のエントリー、「長い訳文・短い訳文」に引き続き、「IT翻訳者の疑問」の2009/02/27のエントリー、『[Linguistic Reviewerの疑問]ひらがなの連続』で指摘されている点についてのエントリーです。 上記では(↓)のような指摘がされています。 ひらがなが何文字も続くと読みにくい ひらがなが続くと「まとまり」として読むことが難しくなる 私もそう思います。ただし、それは「ひらがな」に限ったことではありません。カタカナが続いても同じことが言えるし、漢字が続いても同じことが言えます。 カタカナを使うことが多いIT系企業では、翻訳の仕様としてカタカナ表記の複合語は間に中黒を入れる、あるいは半角スペースを入れると決まっていることがよくあります。これはカタカナの連続による読みにくさを少しでも緩和しようという姿勢の表れでもあります(これはこれで、短いカタカナ語が連続すると読みにくく
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く