川端達夫文部科学相が新規の建設中止を表明した「国立メディア芸術総合センター」について、鈴木寛文科副大臣は24日の会見で、東京国立近代美術館フィルムセンター相模原分館(神奈川県相模原市)が、芸術総合センターが想定したアニメのセル画保存などの機能を持つ施設になりうるとの認識を示した。 鈴木副大臣は会見で、フィルムセンターを拡張し、セル画を保存する可能性について、「否定するものではない。今もアニメ映画の保存もしている」と述べた。川端文科相や鈴木副大臣らは25日、現地を視察する。 また、文化庁が芸術総合センター新規建設中止の代替案として、メディア芸術関連イベント開催などのソフト事業を提示したことは、「きちっと大臣指示に沿った形の提案、議論をしようという姿勢になった」と評価した。(大室一也)