「ゴルフ雑誌は、校庭に芝生を敷くための資料」「メタボ対策の料理本は、子ども会でカレーを作るため」――。市政調査や研究のために使う政務調査費(政調費)で、岐阜市議がこんな理由をつけて、こんな本や雑誌を買っていたことがわかった。市議は「勉強のために必要」と主張しているが、チェックをすべき市議会事務局は「最終的には議員の判断だ」と及び腰だ。 朝日新聞の情報公開請求に、同市と岐阜県各務原市が開示した2005〜08年度の政調費収支報告書を調べてわかった。 岐阜市議会(44人)は、市議1人に対し月18万円が支給され、年間の総支給額は約9500万円にのぼる。余った分は返還しなければならないが、大半の市議は使い切っている。返還額は06〜08年度は約890万〜1500万円だった。 ある岐阜市議は、08年度の収支報告書に、購入した書籍3冊(計2040円)について、「道路地図」「地図」と記入していた。添付