森達也著「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい 正義という共同幻想がもたらす本当の危機」(ダイヤモンド社、2013年) いただきもの。多謝。長いタイトルの本っていっときちょっとはやったような記憶があるが、これも長い。昔の土曜の2時間ドラマ並だ。さらに帯には、「当事者でもないのに、なぜこれほど居丈高になれるのか? 不安や恐怖、憎悪だけを共有しながら、この国は集団化を加速させていく――。取り返しのつかない事態を避けるため、今何ができるのか」とたたみかけるような文章が。もうこれだけで読んじゃったような気になるほどだが、中身も380ページほどあるので、もちろんこれだけの話ではない。 森達也さんという人は、ドキュメンタリー系の映画監督であるらしい。不勉強にして、作品を拝見したことはないのだが、オウム真理教を取り上げた作品があることは知っていた。授業終了後の学生とのやりとり
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