会談に臨む中国の唐家セン・元国務委員(左手前から2人目)と民主党の海江田代表(右手前から2人目)(16日午後6時14分、北京の釣魚台国賓館で)=田村充撮影 【北京=牧野田亨、加藤雅浩】中国訪問中の民主党の海江田代表は16日、中国共産党序列5位の劉雲山(リウユンシャン)・党政治局常務委員や王家瑞(ワンジアルイ)・対外連絡部長と会談した。 海江田氏は、11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせた日中首脳会談の開催を呼びかけたが、中国側は「ただ会うだけではダメだ」(王氏)と応じなかった。 劉氏は、人民大会堂で行われた会談で、日本の尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化と歴史認識問題が「今までにない日中関係の障害になっている」と述べ、日本側に責任があると批判した。尖閣諸島については「(問題を)棚上げしたい」と述べたという。 これに対し、海江田氏は、「棚上げの考え方には同意しない」