公園で、教会で。年末年始に不安がある人のための取り組みが行われる。「普通の人」が困窮している現実に正面から向き合い、支援する人たちに話をきいた(写真は5月の「大人食堂」)撮影:TEN 「各地の炊き出しには大勢の人が並んでいる。新型コロナが広がってから1年9か月。感染は収束したようにみえますが、コロナによる困窮はまったく収束をみせず、さらに深刻化しています」 こう語るのは「反貧困ネットワーク」の瀬戸大作さんだ。 「昨年よりも、かなり厳しい状況です。僕のところにSOSの連絡をしてくるのは、全体の6割が20代から30代の若者です。コロナ禍に仕事を失い、春、夏の間は公園で野宿して過ごしていた若い人たちが、ここにきて寒さに耐えられなくなって電話してくるんです」 もう、外で寝られる季節ではない。 2021年は、過去最高人数が炊き出しに並んだ年 炊き出しで食料支援をしている「特定非営利活動法人 TENO
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