ブックマーク / kangaeruhito.jp (11)

  • 前篇 旧石器時代からいた「海の遊牧民」 | 三浦佑之×安藤礼二「海の民、まつろわぬ人々――。」 | 三浦佑之 , 安藤礼二 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

    『「海の民」の日神話 古代ヤポネシア表通りをゆく』刊行記念対談 著者: 三浦佑之 , 安藤礼二 出雲と筑紫、そして若狭、能登、糸魚川から諏訪まで続く「海の道」—―古代日、「表通り」は日海側だったことを、『古事記』等の文献はもちろん、考古学や人類学も含めた最新研究から丹念に追った『「海の民」の日神話 古代ヤポネシア表通りをゆく』(新潮選書)。著者の三浦佑之氏(千葉大学名誉教授)と安藤礼二氏(多摩美術大学教授)による、古今東西を自由に駆け巡る、刊行記念対談をお届けします。 (2021年10月18日、於・新潮社クラブ) 旧石器時代の航海術 三浦 安藤さんは『折口信夫』(講談社)などの御著書がおありですが、もともとは考古学をやっておられたんですよね。それで是非、今回のについて感想を伺いたかったんです。 安藤 今回の『「海の民」の日神話 古代ヤポネシア表通りをゆく』(新潮社)、そして『出

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  • 第4回 敗軍の将・三成が見せた「大将の気概」 | 名ぜりふで読み解く日本史 | 呉座勇一 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    石田三成像(個人蔵・青森県杉山寿之進氏) 『慶長軍記』の意外な好評価 石田三成。関ヶ原合戦で西軍の中心人物として、徳川家康ら東軍と戦い敗れた人物である。ゆえに江戸時代には、三成は豊臣秀吉の威を借る君側の奸であり、秀吉死後は私利私欲のために家康の追い落としを画策した悪人として非難されてきた。 こうした佞臣(ねいしん)三成像を塗り替えたのは、司馬遼太郎の歴史小説『関ヶ原』だと一般に考えられている。作の石田三成は、官僚的で融通がきかず人望に乏しいものの、清廉潔白で信義を重んじる豊臣家の忠臣として描かれている。三成イメージを転換する上で司馬の果たした役割は大きい。 しかしながら江戸時代においても、石田三成に対する評価は全否定ではなかった。軍記物・逸話集の中には三成に好意的なエピソードも少なくない。確かに江戸時代の諸書は、徳川家康に対して無謀な戦を仕掛け、諸将の夜襲提案などの献策を無視して正攻法に

    第4回 敗軍の将・三成が見せた「大将の気概」 | 名ぜりふで読み解く日本史 | 呉座勇一 | 連載 | 考える人 | 新潮社
  • 後篇 スモールビジネスをつなぎとめるささやかな倫理 | 三品輝起×島田潤一郎「雑貨の地図と断片化する世界」 | 三品輝起 , 島田潤一郎 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

    著者: 三品輝起 , 島田潤一郎 東京・西荻窪で雑貨店「FALL」を営む三品輝起さんが、「考える人」に連載したエッセイに書下ろしを加えた『雑貨の終わり』が2020年8月に出版されました。刊行を記念して、9月16日には下北沢の屋B&Bで、三品さんのデビュー作『すべての雑貨』の編集・出版を手がけられた夏葉社の島田潤一郎さんとのオンライン配信のトークイベントを開催。三品さんが半径10メートルの店内から観察した「雑貨化」と、パラレルに進行する断片化する世界。もはや資に覆われた世界の外部に私たちは立つことができないのか?! 白熱した対話の模様を前後篇に分けてお届けします(司会・構成:小林英治)。 (前篇はこちらから) 島田 『雑貨の終わり』には、意図的であるか分からないけど、雑貨文化というのは日特有のものだという言い方が何回か出てくると思うんですが。 三品 はい。やっぱり日の雑貨文化はすごい

    後篇 スモールビジネスをつなぎとめるささやかな倫理 | 三品輝起×島田潤一郎「雑貨の地図と断片化する世界」 | 三品輝起 , 島田潤一郎 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
  • 前篇 すべてが「雑貨化」するというパースペクティブ | 三品輝起×島田潤一郎「雑貨の地図と断片化する世界」 | 三品輝起 , 島田潤一郎 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

    著者: 三品輝起 , 島田潤一郎 東京・西荻窪で雑貨店「FALL」を営む三品輝起さんが、「考える人」に連載したエッセイに書下ろしを加えた『雑貨の終わり』が2020年8月に出版されました。刊行を記念して、9月16日には下北沢の屋B&Bで、三品さんのデビュー作『すべての雑貨』の編集・出版を手がけられた夏葉社の島田潤一郎さんとのオンライン配信のトークイベントを開催。三品さんが半径10メートルの店内から観察した「雑貨化」と、パラレルに進行する断片化する世界。もはや資に覆われた世界の外部に私たちは立つことができないのか?! 白熱した対話の模様を前後篇に分けてお届けします(司会・構成:小林英治)。 ――さっそくですが、まずは島田さんに、『雑貨の終わり』を読んだ率直な感想をお聞きしてみたいです。 島田 一言でいうと「すごく良かった」ということに尽きるんですけど、文章がずいぶん変わった感じがしました。

    前篇 すべてが「雑貨化」するというパースペクティブ | 三品輝起×島田潤一郎「雑貨の地図と断片化する世界」 | 三品輝起 , 島田潤一郎 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
  • 虎屋文庫は、今日も和菓子です〈ようかん情報編〉 | 虎屋のようかん | 考える人編集部 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    虎屋 赤坂ギャラリーを訪ねて 著者: 考える人編集部 ようかんって、そもそも羊肉の汁物だったというのは当? そんな疑問に答えてくれるのが虎屋の菓子資料室、虎屋文庫だ。日々、和菓子の研究をするこの虎屋の一部署が、『ようかん』というを出し、同時に展示も開催(現在は終了)。一冊のができるほどに、ようかんは奥が深いものなのだ――興味津々、赤坂店内にある虎屋 赤坂ギャラリーへ。案内してくださったのは虎屋文庫の所加奈代さんだ。 ――「虎屋文庫」とは、どういうところですか? 1973年に創設された、株式会社虎屋の菓子資料室で、現在は7名のスタッフが在籍しています。史料の収集・保管を行っており、大きく分けて、歴代の店主や経営に関わる文書や古器物といった虎屋に関する史料と、和菓子全般についての史料の2種類を対象としています。一般に開放し閲覧いただく図書館のような機能はないのですが、史料に基づいた調査・

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  • 第1回 はじめは気に入らなかった | 川上和人×小林快次「鳥類学者 無謀にも恐竜学者と語り合う」 (2018年8月1日・於神楽坂ラカグ) | 川上和人 , 小林快次 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

    著者: 川上和人 , 小林快次 今、恐竜図鑑をひらくと、恐竜たちは色とりどりの羽毛をまとっている。鳥が恐竜の直系子孫であることは、最新の研究の結果、今や定説となっているのだ。 今回、文庫化された『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』の著者、鳥類学者の川上和人氏と、恐竜学者の小林快次氏は、NHKラジオの「夏休み子ども科学電話相談」の共演でも大人気。その二人が鳥について、恐竜について、進化について、縦横無尽に語り合った。 チケットが即完売した、サイエンスファンならずとも必見の対談を収録。 川上 今回、小林先生に解説を書いて頂いた『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』を出版したのが5年前のことです。僕は鳥類学者として、もう20年くらい、小笠原諸島を中心に鳥の研究をしてきたんですけど、このを書いていた頃は、古生物学者に知り合いがいなくて、発表された論文とか、ナショナルジオグラフィックぐらいしか手がかりが無か

    第1回 はじめは気に入らなかった | 川上和人×小林快次「鳥類学者 無謀にも恐竜学者と語り合う」 (2018年8月1日・於神楽坂ラカグ) | 川上和人 , 小林快次 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
  • 第2回 ワニと鳥と恐竜と | 川上和人×小林快次「鳥類学者 無謀にも恐竜学者と語り合う」 (2018年8月1日・於神楽坂ラカグ) | 川上和人 , 小林快次 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

    (前回の記事へ) 小林 恐竜は、ワニと鳥の中間です。でも、ここから鳥、ここから前は恐竜と、その区別がハッキリつくわけではありません。原始的な恐竜は爬虫類に近いけれども、ちょっとずつ、ゆっくり鳥に近づいていって、鳥になってはいくんですけど。 川上 恐竜について想像する時、小林先生は頭の中で、恐竜の骨が動いているんですか? それともそれには身が付いてる? 小林 う~ん、骨は骨ですね。ただ、身も考える時がある。その時は、発掘している地域に今、生きている生物が、やっぱり参考になります。同じような環境で生きているわけですし。アラスカに発掘に行って、グリズリーや鷲を見たりすると、哺乳類や鳥類も参考にしてますね。見るとやっぱり面白くて、たまに、そっちもいいなあと浮気したりしてね(笑)。 川上 恐竜は大きいというのも特徴の一つで、鳥の場合は、大きくてもせいぜいダチョウサイズですから、恐竜からみると小型です

    第2回 ワニと鳥と恐竜と | 川上和人×小林快次「鳥類学者 無謀にも恐竜学者と語り合う」 (2018年8月1日・於神楽坂ラカグ) | 川上和人 , 小林快次 | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
  • 10 古典が読めない! | 最後の読書 | 津野海太郎 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    私があるをえらぶのか、それともあるが私をえらぶのか。いずれにせよ、近ごろは、じぶんとおなじ年ごろの70代から80代ぐらいの人たちが書いたを手にとる機会が、めだって増えてきた。 いまのいま、そうである人たちのだけでなく、そこには、かつて70代から80代だった過去の人たちの著作もふくまれる。ただし時代をさかのぼるにつれて、こうした区分けなど次第にどうでもよくなってくるのもたしか。だって、ちょっと後ろにもどれば平均年齢50歳の時代だぜ。そんな時代に生き死にした漱石や鷗外が老人であろうとなかろうと、そんなこと、もうどうでもいいじゃないの。 そして時代をさらにさかのぼると、行きつくところは古典――。 古典では、そのが歴代の読者とともに生きた時間の質量が、年齢にとってかわる。つまりはそのものが老人なのだ。老人は老人同士、なんだか、いいつきあいができそう。そこで多くの人が、このさき年をとった

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  • 本物の砂漠を見に(後編) | 東京近郊 スペクタクルさんぽ | 宮田珠己 | Webでも考える人 | 新潮社

    三原山のスライダー シラカワ氏持参の国土地理院の地図を見ると、ちょうど外輪山の切れ目になっている場所から島の西南、間伏(まぶし)方面へと下る登山道の表記があり、そこに「滑台(すべりだい)」と名前がふってある。 こんな山の上に滑り台? そうなのである。ここにかつて滑り台があったらしいのである。 正確には三原山滑走台といい、事前にネットで検索したところ、古い白黒写真がヒットし、そこには長いレールの上をカートのようなものに乗って下りてくる女性の姿が写っていた。滑り台というよりは、スライダーと英語で呼びたい感じの乗り物である。 昭和10年に造られ、600メートルの長さがあったそうだが、太平洋戦争が勃発すると昭和17年には鉄の供出のため撤去されたという。たった7年間だけのレジャー施設だったわけだ。 それにしても、こんな場所にかつて長さ600メートルのスライダーがあったとは。 想像するだけでワクワクす

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    taron
    taron 2018/04/13
    火口にゴンドラ降ろして、調査とは・・・
  • 07 蔵書との別れ | 最後の読書 | 津野海太郎 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    岡山吉備高原で新しい町の建設がはじまった。そこに書斎と書庫を中心とする新居をもうけて、まず3万冊ある蔵書のうちの1万冊を移し、落ちついたら生活の拠点も、いまの横浜からまるごとそっちに移すつもりなんですよ――。 そんな話を紀田順一郎氏からきいたのが1990年代のなかばすぎだったろうか。 紀田さんは私の3歳上だから、当時はまだ60歳をすぎたばかり。質量ともに私などとはケタちがいの蔵書をかかえ、いまはいいだろうが、このさきたいへんなことになるんじゃないかな、と心配しないでもなかったので、そうきいて、なんとなくホッとしたおぼえがある。 ところが、この夏にでた『蔵書一代』という新著を読んで、がくぜんとした。あの吉備高原都市計画がバブル崩壊にはじまる不況で中断され、予定されていた交通面でのサービスもととのわないままに、移転14年後の2011年、新しい家を売り、やむなく全面撤去せざるをえなくなってしまっ

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  • 変幻自在の万能材料――プラスチック 前編 | 世界史を変えた新素材 | 佐藤健太郎 | Webでも考える人 | 新潮社

    筆者の子供の頃、ジュースといえばスチール缶かガラス瓶と相場が決まっていた。自動販売機には栓抜きがついており、買ったジュースの王冠をここにひっかけ、こじって開けるのがちょっとした楽しみだった。今となっては懐かしい。 ガラス瓶が姿を消すターニングポイントになったのは、1982年の品衛生法改正だ。これにより、ポリエチレンテレフタラート製の容器、すなわちペットボトルを清涼飲料水用に用いてよいと取り決められたのだ。 軽くて持ち運びが容易で、透明で中味も見えて、落としても割れない。何より、一度フタを開けても再び閉じられるのは画期的で、あっという間にガラス瓶を市場から追い払ってしまったのも当然と思える。さらに近年では、ペットボトルのデザインも個性的になり、他製品との差別化に大きな役割を果たしている。この成形の容易さも、ガラスにはまねのしにくい、プラスチックならではの利点だ。 プラスチックが取って代わっ

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