ブックマーク / www.hanmoto.com (16)

  • コロナ下の不謹慎な日常 (石風社 福元 満治) | 版元ドットコム

    前言翻しアマゾンと直取引 前回の「版元日誌」(2019年3月27日)に「『感じのいい』アマゾンのことなど」と、アマゾンとの直取引の折衝について書いている。 そこにはアマゾンの担当者の「感じのいい」売り込みと(多分折衝専門のプロだったんでしょうね)、地方小出版流通センターとの付き合いの「義理」もあるからと、直取引を断った経緯などについて記している。 ところが、その半年ほど後にアマゾンと取引を始めたのである(もちろん地方小には断りを入れた)。理由は様々あるが、直取引をしないとトラブルが発生していて、それが面倒だったことがまずある。在庫はあるのに絶版にされたり、新刊なのに業者に高値で古にされたりするアレである。 そのこともあるが、これまで小社は書店の訪問営業をやらず、原則として注文のみでやってきた(書店さんへはFAXで書籍情報掲載の注文書を送っている)。つまり委託をしないので、小社のは書店店

  • 人文書の電子書籍の売れ方 (青弓社 矢野 未知生) | 版元ドットコム

    ■当社の電子書籍事業について 当社は人文や芸術の学術書を中心に、読み物や評論も織り交ぜながら刊行しています。今年の3月から、すべての新刊の電子書籍化を始めて、紙の書籍刊行の1カ月後を目安に電子版を発売しています。新刊に加え、売れ行きがいい既刊や大学の授業で教科書として指定してある既刊も電子書籍化を順次進めています。 当社は、2012年に実施された「経済産業省コンテンツ緊急電子化事業」に参加して、当時品切れ・増刷未定だった書籍を中心に639点を電子書籍化しました。ただ、編集部の業務量との兼ね合いから、それ以降の新刊・既刊の電子書籍化はあまりできていませんでした。 コロナ禍で電子図書館の需要が伸びたこともあり、2020年の年末に営業部から電子書籍化を進めようという声が上がりました。営業部が中心になって電子書籍の制作や進行の管理をすることで、新刊の計画的な電子書籍化を実現できました。 ここでは、

  • 動物は「物」ではありません! 杉本 彩(著/文) - 法律文化社

    紹介 2019年改正動物愛護法の改正経緯や新法の仕組みに触れながら、ペット業界や愛護団体における不適正飼養の実態、殺処分ゼロのからくり、動物殺傷・虐待罪の課題点を明らかにする。閉じ込め飼育される畜産動物たちの福祉、密猟や環境破壊による野生動物の危機にも触れる。 目次 Ⅰ ペットビジネス:「物」扱いされる命 1 悪質業者と不適正飼養 2 まやかしの週齢規制 3 不適切な販売方法 4 いま、なぜマイクロチップの装着か 5 忘れてはならない消費者の責任 Ⅱ 動物保護団体:道具にされる命 Ⅲ 殺処分:翻弄される命 1 殺処分ゼロの弊害 2 安易すぎる殺処分 3 殺処分の方法 4 動物愛護センターの役割 Ⅳ 動物虐待:切り刻まれる命 1 エスカレートする虐待とみあわぬ刑罰 2 動物虐待の厳罰化 3 動物虐待のもう1つの形:ネグレクト 4 アニマルポリス 5 アニマルレスキュー119番:虐待を発見した

    動物は「物」ではありません! 杉本 彩(著/文) - 法律文化社
  • REKIHAKU 特集・いまこそ、東アジア交流史 国立歴史民俗博物館(編) - 国立歴史民俗博物館

    紹介 国立歴史民俗博物館発! 歴史文化への好奇心をひらく『REKIHAKU』! いまという時代を生きるのに必要な、最先端でおもしろい歴史文化に関する研究の成果をわかりやすく伝えます。 第二号となる書の特集は「いまこそ、東アジア交流史」。 自国中心主義、排外主義、社会分断化の潮流のなかで。 国家とそこに暮らす人々を同一視し、たがいに批評し、知らず知らずのうちに差別しあうことが当たり前になってしまった、そんな日常のなかで。未来へ進むボートをうまく操るために、特集を編みました。 大きな主語に縛られない現代社会の人々の多様なつながりに価値を見いだし、それをより良いものとして未来へつなげるために、過去の人々の交流史を振り返り、そこに糸口を探し出す。 過去の人々のつながりは、善隣友好なものだけではなく、むしろ蔑視と恐怖、不信と憎悪、そして対立と支配といった要素を多分にふくんでいる。その実態を直視

    REKIHAKU 特集・いまこそ、東アジア交流史 国立歴史民俗博物館(編) - 国立歴史民俗博物館
    taron
    taron 2021/01/14
    1000円なら買ってもいいかなあ。
  • 小さな国にも空がある 模型で見る無名空軍の翼 スケールアヴィエーション編集部(編集) - 大日本絵画

    紹介 カタンガ空軍、ガボン共和国空軍、エクアドル空軍、アゼルバイジャン空軍…… 超マイナーな空軍、いわゆる“無名空軍”が運用している、誰も知らない機体達の魅力を模型で徹底解説! それってそもそもどこにある国? っと疑問に思っちゃうような無名の空軍が運用する機体を模型で 解説する飛行機模型専門誌『隔月刊スケールアヴィエーション』の人気連載『マイナーエアフォース ラボラトリー』。 連載で掲載した作品を、未掲載カットを大幅に追加して一挙に掲載!! 独特な迷彩塗装を施された戦闘機や、コイン機など、1/72スケールで緻密に製作された飛行機模型とそれぞれの持つ ドラマチックなバックストーリーを併せて、無名空軍で活躍する機体の秘めたる魅力を堪能できる一冊!

    小さな国にも空がある 模型で見る無名空軍の翼 スケールアヴィエーション編集部(編集) - 大日本絵画
    taron
    taron 2020/12/19
    欲しいけど、大日本絵画の本って、高いんだよなあ…
  • 日本の歴史を原点から探る 地方史研究協議会(編) - 文学通信

    紹介 日歴史を原点から探求するために。 地域資料を読み解き考え抜くことで、歴史的な視点をどう手に入れるのか。 各地域に残された資料や歴史的な事柄を通して、自らの地域や日の将来を考える手がかりにするべく、それぞれの資料に向き合ってきた新進の研究者が、歴史の読み解き方をふんだんに伝える。 【書のキーワード】八瀬童子、阿波藍、御嶽山、宿場、庄内士族、武家、新田試作、駆け込み、歴史教育、地券、風土記、社会的弱者の歴史、寺院資料、藩士の日記、安政のコレラ、地誌、大木戸、レンガ、浅草十二階 執筆は、廣瀬良弘、宇野日出生、福家清司、斉藤 進、斉藤照徳、乾 賢太郎、寺門雄一、中村陽平、山下真一、今野 章、宮間純一、谷口 榮、佐藤 慎、石田文一、桑原功一、西村 健、久信田喜一、佐藤孝之、牛米 努、藤野 敦、大嶌聖子。 目次 地域資料と出会うために─書の歩き方(地方史研究協議会 会長 廣瀬良弘) 第

    日本の歴史を原点から探る 地方史研究協議会(編) - 文学通信
    taron
    taron 2020/10/07
    気になる。
  • エチオピア高原の吟遊詩人 川瀬 慈(著/文) - 株式会社音楽之友社

    紹介 書は、弦楽器マシンコを弾き語るアズマリ、門付(かどづけ)を行うラリベラと呼ばれるエチオピアの吟遊詩人たちが、歴史的に担ってきたさまざまな役割について振り返ると同時に、人々との豊かなやりとりに基づいて展開させる地域社会での芸能の様子を描く。さらに書は、両集団のコミカルで深遠な歌詞の魅力、秘密の言語によるコミュニケーション、アーティストへ転身し各国で活躍する姿、新型コロナウイルス感染症拡大のなかでの活動についても紹介する。吟遊詩人の活動や生きざまに迫りつつ、音楽、芸能について、アフリカの地平から相対化してとらえ、考えることを促す。 帯には今福龍太氏(文化人類学者)からのオマージュを掲載。 「アズマリよ。ゴンダールの埃立つ街路の音楽師たちよ。卑にして聖なる道化たちよ。蔑称を引き受け、通念を内なる知恵によって破壊し、諷刺によってちっぽけな世界と壮大な神話とをつなぐ吟遊詩人たちよ。私もまた

    エチオピア高原の吟遊詩人 川瀬 慈(著/文) - 株式会社音楽之友社
    taron
    taron 2020/09/11
  • こんな仕事があったんだ! 昔のお仕事大図鑑 小泉 和子(監修) - 日本図書センター

    紹介 今は見かけることの少なくなった「昔の仕事」を、当時の貴重な写真とともに紹介します。 その仕事が、なぜその時代には必要とされていたのかを紐解き、現代にはなぜ残らなかったのか、 そしてどのような仕事に変化していったのかを、豊富なイラストとともに、わかりやすく解説していきます。 当時の賃金や、仕事にまつわることわざなど、その職業についてより深く学べるコラムも充実しています。 目次 第1章 ものを作る仕事 紺屋/提灯屋/和傘職人/畳屋/塩づくり職人/海苔師 など 第2章 ものを売る仕事 駄菓子屋/ロバのパン/豆腐屋/氷屋/金魚売り/薬売り など 第3章 人やものを運ぶ仕事 蒸気機関士/赤帽/バスガール/輪タク運転手/車力屋 など 第4章 情報を伝える仕事 電話交換手/タイピスト/代書屋/看板屋/チンドン屋 など 第5章 くらしをささえる仕事 みがき屋/髪結い/口入屋/貸屋/質屋/下宿屋 

    こんな仕事があったんだ! 昔のお仕事大図鑑 小泉 和子(監修) - 日本図書センター
    taron
    taron 2020/09/01
    メモ。気になる。
  • 編集者と著者の厄介な関係について──自著を出してみて思ったこと (アルテスパブリッシング 木村 元) | 版元ドットコム

    5月に著書『音楽になるとき──聴くこと・読むこと・語らうこと』(木立の文庫)を上梓した。 音楽之友社で19年、アルテスパブリッシングを創業して13年、ひたすら音楽をつくりつづけてきたが、自分の名前でを出すのははじめてである。 木立の文庫というのは、旧知の編集者・津田敏之さんが昨年(2019年)京都で立ち上げたばかりの出版社で、創業にあたっておよばずながら相談に乗っていた経緯もあり、自著の売り方についても、の完成から発売までなるべく時間をかけて事前告知をし、先行販売を兼ねたイヴェントもやったらどうかと申し上げたところ、3月には動画CMをつくってくださり、4月に東京、5月には京都でのトークイヴェントをセッティングしてくださった。 そこへ来て、このたびのパンデミック到来である。イヴェントは2つとも流れ、CMでのイヴェント告知もむなしくなり、4月半ばにだけが完成した。ぽっかりと空いた

  • ヨーロッパ世界の誕生 マホメットとシャルルマーニュ ピレンヌ アンリ(著/文) - 講談社

    紹介 「地中海世界」の没落と「ヨーロッパ世界」の誕生、その背後で決定的役割を果たしたイスラムへの着眼ーー。歴史家が晩年の20年に全情熱を傾けたテーマ。ピレンヌの集大成にして、世界的に参照され続けている古典的名著、待望の文庫化! 目次 監修者序文 序文 第1部 イスラム侵入以前の西ヨーロッパ 1.ゲルマン民族侵入後の西方世界における地中海文明の存続 2.ゲルマン民族侵入後の経済的社会的状況と地中海交通 3.ゲルマン民族侵入後の精神生活 結論 第2部 イスラムとカロリング王朝 1.地中海におけるイスラムの伸展 2.カロリング家のクーデターとローマ教皇の同家への接近 3.中世の閉幕 結論 ピレンヌ アンリ (ピレンヌ アンリ)  (著/文) アンリ・ピレンヌ 1862-1935年。ベルギーのヴェルヴィエ生まれの歴史家。リエージュ大学でヨーロッパ中世史を専攻。ライプチヒ大学、ベルリン大学に留学。1

    ヨーロッパ世界の誕生 マホメットとシャルルマーニュ ピレンヌ アンリ(著/文) - 講談社
    taron
    taron 2020/05/26
    古典と言えば古典だけど、だいたい、乗り越えられてしまった議論だよね…
  • 日本の歴史を解きほぐす 地方史研究協議会(編) - 文学通信

    初版年月日 2020年4月30日 書店発売日 2020年5月7日 登録日 2020年4月4日 最終更新日 2020年5月6日 紹介 日の現代社会の、その先を見るために、歴史はこう読む。 地域資料から日歴史を読み解くと、さらに歴史おもしろくなり、現代社会もその先に見えてきます。書は、各地域に残された資料や歴史的な事柄を通して、住まいの地域や日の将来を考える手がかりにするべく、それぞれの資料に向き合ってきた新進の研究者が、歴史の読み解き方をふんだんに伝える書。知名度はかならずしも高くないものの、地域を考えるうえで重要な資・史料に焦点をあてて、学術的なその面白さを広めていきます。 執筆は、廣瀬良弘、山碕久登、野禎司、新井浩文、山澤 学、菅野洋介、芳賀和樹、鬼塚知典、伊藤宏之、荒木仁朗、平野明夫、生駒哲郎、鍋由徳、原 淳一郎、長沼秀明、吉岡 拓、萩谷良太、工藤航平、富澤達三、風間

    日本の歴史を解きほぐす 地方史研究協議会(編) - 文学通信
    taron
    taron 2020/04/06
    気になる本。
  • 街中で学術書を広めたい (有志舎 永滝稔) | 版元ドットコム

    まず最初に、有志舎は私・永滝稔がほぼ一人でやっている「一人出版社」です(「ほぼ」というのは、週に2日だけアルバイトさんに来てもらっているから、完全に「一人」ではないもので)。歴史学(近現代史)を中心にした地味な学術書を出版しています。3年前に神保町から杉並区の高円寺というところ(私の生まれ育った所であり今も住んでいる街)に事務所を移転しました。 小社で出版しているのは学術書と書きましたが、学術書にも色々あって、当に専門家しか読まないであろうという研究書から、概説書・入門書的な教養書まで含め、創業以来15年で140点ほど出版しています。が、しかし、学術書はどれもなかなか売れてくれません。研究書はせいぜい1年で400から500部売れれば大成功、教養書は1000部売れれば小躍りです。ただ、書店員さんには、「有志舎さんのは基的に全部研究書という認識です」と言われた事もあるので、どちらもあまり

  • 中世石造物の成立と展開 市村高男(編集) - 高志書院

    初版年月日 2020年5月15日 書店発売日 2020年5月15日 登録日 2020年3月19日 最終更新日 2020年4月7日 紹介 書では、日朝韓の石造物を素材として、中世日文化技術の形成の有り様とその地域的展開について多面的に追究するなかで、東アジア交流の中で日中世石造物がどのように成立して、九州から南奥にかけての列島各地にどのような展開を見せたのかに迫っている。 目次 第Ⅰ編 東アジア交流と中世日の石造物 造形・技術・石工の日中交流……………………佐藤亜聖(元興寺文化財研究所) 浙江石材と日中世………………………………大木公彦・高津孝(鹿児島大学教授) 石造層塔からみた日と朝鮮半島………………海邉博史(堺市博物館) 韓国の百済様式石塔と日の石造層塔についての考察…全持慧(釜慶大學校 史学科) キリシタン墓碑とその影響………………………大石一久(オリエントアイエヌジ

    中世石造物の成立と展開 市村高男(編集) - 高志書院
    taron
    taron 2020/03/28
    めっちゃ欲しいけど、お値段が。エロゲよりもたかーい。
  • 「金の切れ目」でも「縁が切れない」業界 (dZERO 松戸 さち子) | 版元ドットコム

    販売ルートの切り替えで売上ゼロに 版元日誌の執筆は2度目となります。 dZEROは2013年7月、人文系出版社の編集部の一つが独立する形で誕生しました。同年11月から書籍の刊行を開始し、これまでに34点を市場に送りだしてきました。 当初は、取次ルート、しかも別の出版社を発売所とする形での出版でしたが、2017年から書店との直取引(トランスビューに代行を委託)に切り替えました。その間の大雑把な概要は前回の日誌 に記したとおりです。 前回の執筆から1年半ほどが経過し、dZEROのがやっと直取引になじんできた昨今ですが、取次ルートから直取引に切り替えたことでちっぽけな出版社にどんなことが起こったか。おそらくこのような例は多くないでしょうから、前回の続編を記そうと思います。 発端は、販売ルートの切り替えによって、返品の担保として売掛金の支払いがストップし、売り上げは限りなくゼロとなったことです。

  • 教育勅語への元田永孚の推敲に、朱筆の真髄を見た (太郎次郎社エディタス 須田 正晴) | 版元ドットコム

    ▽話題になるわりには読まれていない教育勅語 2月に刊行された、高橋陽一『くわしすぎる教育勅語』を担当しました。 国会での失効決議から60年あまりを経て、いまなお話題にのぼることの多い教育勅語ですが、このごく短い文章の内容を、読めていない人があまりに多すぎる、というのが企画の端緒でした。 いわく、「ふつうの道徳が書いてあるだけ」とか、「国際的な協調を重んじる」と書いてあるとか、「国民を戦争に駆りたてるのが目的」などなど文意に反した解釈がされています。使われ方の経緯においても、「当時にあってはごく穏当」「昭和期に使われ方が熱狂的になっただけ」というような、事実に反する解説が何度もくりかえし流布されています。 以下のコラムで、著者の高橋陽一さん自身が、報道や論文への違和感を語っています。 「だれも教育勅語を読んでいない?」 教育勅語には何が書かれているのか、その一字一句をつまびらかに解き明かし、

  • 人文書・学術書をつくる第一歩 (青弓社 矢野未知生) | 版元ドットコム

    以前、人文系の博士論文の書籍化に関連して短いエッセーを2書きました(「博士論文をにする」、「博士論文を出版するための情報共有って必要でしょうか?」)。そのときに書きながら思っていたのは、博士論文でもそれ以外でも、研究成果の書籍化の際に、出版社が研究者と共有しておきたい事柄があり、それを事前に知っておいてもらったほうが(少なくとも私は)話がスムースに進むんだよな、ということでした。 特に若いキャリアの研究者の方々とお話ししていて、出版の方法・プロセスをあまり知らない方もいて、研究者間で情報を共有できていない場合もあるんだなと思うことがあります。それはべつにその人の責任ではなく、もしかしたら、出版社が情報を公開することに積極的ではない――著者となる研究者に話せばいいのでそもそも必要性がない/そういった点をあまり意識していない/企業秘密もあるから外部にあまり言えない――からかもしれません。

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