宮本慎也は38歳、鳥谷敬は36歳だった。 近年の日本のプロ野球で名ショートとして鳴らした選手が、他のポジションへとコンバートされた年齢である。 宮本さんは2008年のシーズン中に当時の高田繁監督から三塁手転向を通達されたが、内心では反発する思いがあったという。 「まだショートでできるという自負はあったし、もちろんショートで勝負したい気持ちもあった。でもチーム方針だったから……僕が不満な態度を見せる訳にはいかないじゃないですか」 のちに本人から聞いた言葉だが、宮本さんらしい決着の付け方だった。 おそらく鳥谷さんも同じ思いを胸に、わずか10mほど離れた隣のポジションに立ったはずである。 そして宮本さんは本格的にコンバートされた2009年から4年連続で、鳥谷さんも三塁手として初めて臨んだ17年シーズンに、それぞれゴールデン・グラブ賞を受賞している。それはショートというポジションを離れても、宮本さ
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