■今年に入って変わったマリノスの日常 横浜F・マリノスの日常から、今年に入って名物が消えた。通常練習が終わってもグラウンドに残り、黙々とボールを蹴ったレジェンドの移籍とともに、トータルの練習時間が大幅に短くなった。 コンディションが重視されるサッカーにおいて、特に外国人監督は個人練習を嫌う。フランス人のエリク・モンバエルツ監督を常に困らせていたのは、ジュビロ磐田に新天地を求めた中村俊輔だった。 ゴールキーパーを伴わせて、さまざまなパターンからシュートを放つ。十八番の直接フリーキックも、あらゆる角度から蹴る。そして、ペナルティーキックを数本決めて締める。 ボールを追う時間が楽しくてしかたがない「永遠のサッカー小僧」が、一心不乱に個人練習に励んだ日々。同じ1978年生まれのベテラン、DF中澤佑二はいまも忘れていない。 「シュン(俊輔)がいないから、いまは居残り練習もすぐに終わっちゃう。綺麗な放